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やなぎにかぜ

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April 4, 2010
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カテゴリ:旅の話

昨年 明恵上人の魅力に嵌り、白洲正子氏の著書から明恵上人と西行とのつながりを知り、そのご縁で西行という人物の魅力に嵌りました。

西行は、学校の授業で習っていたけれど、人物像まで教えてもらってないから、自分で学ぶことで分ってくる事があるのですね。それも、年齢によってその人物に対する理解が異なってくると思うし。

秋に高山寺を訪れてから、桜の季節になれば『弘川寺』へ行こうと決めていました。

今年は、桜の開花も急激に早まり今週が一番見頃ということ。

来週、その次の週も三味線演奏の依頼が入ったこともあって、今日を逃せば今年も見ることが出来なくなりそうでした。

 ナビタイムで調べてみたら、家から二時間はかかります。行った事がない場所へ車で行くのは不安でしたが、電車で行くと富田林駅から弘川寺へ向うバスの本数は少ない様子。

<「今年の桜」は、今年しか咲かない。来年には見ることが出来ない>

そんな言葉を思い出して、意を決して今日行って来ました(←大袈裟だなぁ~A^_^;)

車にナビが付いていないので、娘に地図帳を持たせてナビしてもらいました。

こんな事も、社会勉強!とばかりに(笑)

(半ば押し付けでしたが、何でも知識として吸収したいと思っている今の時期、見事なナビゲーターやってくれました。 )

長女から電話が入ったので、予定を話すと自分も行きたいと言い出し、現地の近くの駅で待ち合わせ。

合流して、行って参りました。

昨日テレビのニュースで放送されていたせいか、参拝者は多かったです。

※画像は、後ほど挿入しますね。

この期間しか開館しない 『西行記念館』も訪問しました。

大人500円です。 

お部屋の中を通ってゆくと、裏庭が見える窓辺に 竹やぶと桜の木が見えます。

ガラス窓に美しい絵のように見える桜の木から はらはら と 花びらが舞い降りて、

それはとても風情があって 素敵な佇まいでした。

風があるのかしら?

今日は、とてもよいお天気に恵まれ 暖かい気候だったので風があるのは感じられない

と思っていたら、鳥が枝をついばんでいて、そのせいで 花びらが舞い降りてたのです。

この鳥ったら・・・・粋やなぁ~~~ダブルハート 

お部屋の廊下を奥まで進んでゆくと、その先に中庭を歩けるようにスリッパが置かれてあって、中庭を歩く事が出来ます。

中庭を眺めていたら、80歳代と思しき女性たちが縁側に腰をかけて、お話をされているのが聞こえてきました。

 西行といえば、お釈迦さまを慕っており 最期は お釈迦さまが入寂した人同じ日に死ぬ事が夢でしたが、それを読んだ歌が有名ですね。

『願はくは 花の下にて春しなむ  そのきさらぎの望月のころ』 と詠んで、本当に如月の2月16日に没されたのですが。

 おばあちゃんたちの会話は、まったりとして ユニークなものでした。

『願わくは~ 花の下にて まだ死なん!』

って(笑)

そして、「まだ死にとうないわ~」 とか 

「90歳過ぎたらな、枯れるように死ねるらしいで」

というお話が聞こえてきました。

いつくるかわからないけれど、そう遠くはない「死」に対する思いをこのようにまったりと語っていらっしゃる姿が、可愛くもあり尊くも感じたので、思わず書き留めておきたくなりました。

 

中庭に出ると、右側に『西行記念館』があって、そこには多くの展示物が置かれています。「伝」とありつつも、直筆と思しき西行の書であったり、西行を慕って後年の人々が書かれた書や絵画や焼き物、彫り物、著書がありました。

 

そちらを出て、西行墳や西行庵のある場所へ向い参拝して、小高い山を上って眺めてきました。

西行庵では、高齢のおじさまが庵の板場に乗りそこに正座して拝んでいらっしゃいました。

こんな風に、どんな人にも誰にも愛される魅力が彼にあること。

その奥深さを感じずにはいられませんでした。

高齢者から若い学生さんまで幅広く参拝者はいました。

 

山の斜面に数多くの桜の木たち。 思いっきり背丈を伸ばし 手が届かない上の方に

街の人々の目に届けとばかりに見事な花を咲かせていました。

 プチ吉野の千本桜のようでもありました。 あくまでも プチですが。

今の私にとって西行は、まるではるか昔に別れた恋人のような気持ちでいて、ぜひとも逢いたかった人のように魅力に感じます。

といっても、昔からこの方の名前は目にしていたのに、こんな年齢になってようやく判る彼の「歌の意」。

帰りの車の中でラジオからジュリーの「時の過ぎゆくままに」という歌が、流れていて懐かしくもあり、いまの気持ちにピッタリ合っていて耳辺りがとてもよかった。

行く時の道に迷ってしまったらどうしようという迷いと、帰りに一本道を間違えてしまったのに、偶然その道は、先月開通された第二京阪道の入り口に繋がる道だった事。

己惚れて良いならば、私の恋人西行が、せっかく来るならばちゃんと導いてあげましょうと寄り添ってくれていたのではないかと・・・・ ふと 思いました。

ありがたくも、無事に帰りつけました。

そして、まったく疲れを感じるドコロか、バリバリ家事をこなせて テンションアゲアゲ~♪

(画像は、後ほど処理をしてから貼り付けますネ。)






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最終更新日  April 4, 2010 10:59:45 PM
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