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カテゴリ:室内音響
だいぶ間が空いてしまったが、次は残響設計について述べる。
まず、部屋の大きさであるが、横4.259m、縦3.441m、高さ2.680mとなった。 (横型配置のため、横の方が長い) 床面積は14.7m2(天井も同じ)、全表面積は70.6m2、容積は39.3m3と計算される。 (ここでm2は平方メートル、m3は立方メートル) 図面を以下に示そう。 数字が食い違っているように思うかもしれないが、一番内側の3984×3166mmがダウンフロア部分の広さ、次の4032×3214mmは吸音壁の内側のサイズである。吸音壁の厚さ113.5mmの外側が遮音壁であるから、遮音壁のサイズは(4032+113.5×2)=4259mmと、(3214+113.5×2)=3441mmと求まる。 石井式リスニングルームの設計では、14~24%程度を全吸収壁とし、残りは全反射壁とする。クラシックで14%、ジャズで19%、ホームシアターは24%ということなので、クラシック中心の我が家では15%程度を目標とすることにした。実際の建築材料は理想的な全反射壁や全吸収壁ではないので、そのデータを入れて計算する必要がある。計算には音楽進学教室というホームページでダウンロードできるQONというソフトを用いるとよい。もちろん、EXCELで計算することも簡単であるが、データを入手する必要があるのだ。QONというソフトでは、吸音材料のデータが提供されているので使いやすい。 石井式リスニングルームでは、床以外の壁や天井には均等に吸収壁を配置する必要がある。しかし、一つ大きな問題が生じた。ヘーベルハウスの標準防音仕様では天井を吊っているため、天井に吸音壁を設置することが重量の関係で不可能なのである。そこで、天井については大建工業のオトピタ01という壁取り付け用の吸音材を釘で打ち付けて取り付けることにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.11.26 22:50:53
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