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カテゴリ:真空管一般
荒木町のメゾン・ド・ミナミというレストランのオーナーである南氏の主催で、ヴィンテージスピーカーを聴く会が開かれた。お酒やお弁当も出るので、アペリティフの会と称するようだ。
![]() 場所はレストランのあるビルの上階で、オーナーの趣味の部屋らしい。ここに24名の聴衆、つまりおじさんたちが集まった。Western Electricの励磁ドライバーや、JBL、Altecの初期モデルを鳴らす、と言うので期待して試聴に臨んだ。 実は、以前レストランが牛込柳町にあったとき、やはりWestern Electricの巨大なスピーカーを聴く催しが行われて参加したことがある。 「WEオーディオコンサート」の記事 古いシステムとは言え、そのとんでもない能力に驚かされたものだ。 今回はそんなに巨大なものはないが、Westernの555ドライバーや713ドライバーを用いた大型のモノラルシステムが5種類と、ステレオとしてJBLの初期バージョンとAltecの箱に入れたWesternのシステムの2種類の、全部で7種類のスピーカーを聞き比べるという意欲的な企画であった。 ![]() これは555ドライバーを用いたモノラルシステム。 さらに、ソースはLPとCDの4種類、切り替えて聴かせてゆくので、かなり時間がかかっていた。アンプはVT52のダブルプッシュプルというもの。 ![]() 悠然とシステムに向き合う南氏。 ![]() スピーカーがずらっと並んでいるため、それぞれの音量はまちまちで、比較するのが難しい感じだったが、なかなかバランスの良いシステムが多かった。中でも、ステレオのJBL初期バージョンは帯域も広く、軽快な鳴り方で好ましいと感じた。手前の555ドライバー搭載システムのすぐ近くに座ったのだが、最後にこのスピーカーが鳴り出した瞬間、その大音量に飛び上がった。優に100dBを超す音量で、555の特別エネルギッシュな音で耳が痛くなってしまった。 とにかく、これだけのVintage品を短期間に収集して、バランスよく組み上げたた氏の努力には敬意を表したい。もう一度、じっくり聞いてみたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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