2015/12/06(日)15:42
落ち葉の季節に
階段にも降ってくる落ち葉をみたら、ふいに、
ムカシつくったテーブル旦那(注)
の<秋になって>が浮かんできましたよ。
つたなさが、なぜかふいになつかしくなり・・・
で、たまには趣向を変えて、載せてみることに。
日曜で建築現場もお休みだし。
秋になって
向こうの山がいつのまにか、黄色や赤の
きれいなグラデーションになりました。
赤色はハナミズキの実で、すぐ傍には小さな沼があり、
そこにはテーブル旦那のともだちのヌマが住んでいました。
(そうだ、ヌマに会いに行こう)
テーブル旦那はハナミズキの赤色を目印に歩き出しました。
「君が来るのがわかったよ」
ヌマはお茶を出しながら、もわ~とした声で言いました。
「ススキやエノコロ草を踏んでる音が聞こえたんだ」
沼にはさまざまに色づいた落ち葉がいっぱい浮かんでいます。
「地味な暮らしだけど、でもホラ! 俺、こ~んな派手な服、
着ることもあるのサ」
ヌマは落ち葉で覆われ、ざっくり編んだ
セーターを着ているように見えました。
木の葉は枝から飛び立っては、
風に乗ってくるくる回ったり、空に駆け上がったり、
追いかけっこをしたり
まるで木の葉のショーのようです。
「あきないんだよね、コレ見てると。
よかったら、一緒に見物しないかい」
木の葉たちはひとしきり遊ぶと
沼の上につぎつぎに舞い降り、
テーブル旦那の上にも
静かに積もっていきます。
「おほ、君も俺とおそろいだぜ。ホラ見てみ」
ヌマは身体をちょっとゆすり、水面に鏡をつくってくれました。
鏡には、落ち葉の服を着たテーブル旦那と赤いハナミズキの林が、
灯りの列になって、映っていました。
(注)オイラ初パソコン、初ペイントで生まれたホイ!