ツブコの茶店

2015/12/06(日)15:42

落ち葉の季節に

ツブコの日常、身のまわり(1023)

階段にも降ってくる落ち葉をみたら、ふいに、 ムカシつくったテーブル旦那(注) の<秋になって>が浮かんできましたよ。 つたなさが、なぜかふいになつかしくなり・・・ で、たまには趣向を変えて、載せてみることに。 日曜で建築現場もお休みだし。 秋になって 向こうの山がいつのまにか、黄色や赤の きれいなグラデーションになりました。 赤色はハナミズキの実で、すぐ傍には小さな沼があり、 そこにはテーブル旦那のともだちのヌマが住んでいました。 (そうだ、ヌマに会いに行こう) テーブル旦那はハナミズキの赤色を目印に歩き出しました。 「君が来るのがわかったよ」 ヌマはお茶を出しながら、もわ~とした声で言いました。 「ススキやエノコロ草を踏んでる音が聞こえたんだ」 沼にはさまざまに色づいた落ち葉がいっぱい浮かんでいます。 「地味な暮らしだけど、でもホラ! 俺、こ~んな派手な服、 着ることもあるのサ」 ヌマは落ち葉で覆われ、ざっくり編んだ セーターを着ているように見えました。 木の葉は枝から飛び立っては、 風に乗ってくるくる回ったり、空に駆け上がったり、 追いかけっこをしたり まるで木の葉のショーのようです。 「あきないんだよね、コレ見てると。   よかったら、一緒に見物しないかい」 木の葉たちはひとしきり遊ぶと 沼の上につぎつぎに舞い降り、 テーブル旦那の上にも 静かに積もっていきます。 「おほ、君も俺とおそろいだぜ。ホラ見てみ」 ヌマは身体をちょっとゆすり、水面に鏡をつくってくれました。 鏡には、落ち葉の服を着たテーブル旦那と赤いハナミズキの林が、 灯りの列になって、映っていました。 (注)オイラ初パソコン、初ペイントで生まれたホイ!

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