2008/08/01(金)21:14
うつ病が病気だとすると、治るとはどういう状態なのか。
うつ病が病気だとすると、
治る病気か、治らない病気かどちらかに分類できる。
うつ病は治る病気です。
この結論が違う意見は聞いたことがありません。
どの医者に聞いても、どの本を読んでも、
うつ病は必ず治る病気だと言います。
だけどうつ病が治った状態がどういう状態なのかについては、
はっきりと提示してくれるものには出会わない。
そこで自分で考えてみました。
ところが、考えた結果が今と昔とでは異なるのです。
うつ病になった当初は、
多少の無理のできるうつ病になる前の状態に戻ることを、
うつ病が治ることだと考えていました。
ところが、今は違います。
元に戻るのでは無く、新しい自分になること。
これが、うつ病が治るという状態だと考えている。
うつ病が治るとは、例えると近眼のようなものだと理解しています。
近眼になってきて遠くの物が見難くなってきた。
だからと言って、レーシックのような外科治療を受けるだろうか?
多くの人にとってはそうじゃない。
メガネやコンタクトレンズで矯正して、
多少は不便でも、日常生活に支障が生じなければそれでいい。
みんなそう考えています。
うつ病も同じです。
病院にも通い続けるでしょう。
薬の力も借りるでしょう。
残業もできないかも知れません。
それでもいいんです。
それがうつ病が治った状態なんです。
だって、近眼だって同じように考えているでしょ。
うつ病だけが特別じゃないんです。
繰り返します。
元の自分に戻ることがうつ病が治るということじゃありません。
病気の自分を認知して、その自分を日常生活ができるよう
コントロールしていく。
これができるようになれば、うつ病は治ったと言えるのです。
新しい自分のコントロールは、自分一人でできなくても構いません。
家族、友人、同僚、医者、上司、薬、これらの助けを受けながらでいいのです。
自分自身もこの状態になれるよう、
時間はかかりますが、ゆっくりと治療していきます。