うつ病とは、がんばってきた人に特別休暇を取らせるための手段です
『うつ病』をどのように捉えるのか。これはすごく重要なことです。多くの人は間違えて捉えています。間違っていても、そう考えることで治療に役立つのであれば問題ではありません。しかし、そうじゃないのです。うつ病になったことで、多くの人は自分を責めてしまうのです。何もできなくて、周りの人に迷惑ばかりかけている。そんな自分を責めているのです。うつ病とは、役に立たない人間にする病気で、うつ病には絶対になってはいけないんだ。自分を含め、多くの人は、うつ病をこのようなニュアンスで捉えています。けど、あるとき分かりました。うつ病は、もっと重大な結果になることを未然に防いでくれる、非常にありがたい病気なんです。これは、『免疫』についての本を読んでいて分かりました。うつ病を免疫と同じように考えられるんじゃないかと。人間は頑張り過ぎると、場合によっては過労死に至ります。うつ病は、それを防ぐための手段なんです。がんばっている人がいます。周囲から見ても、明らかに度を越した領域でがんばり続けています。「もうちょっと手を抜いたらどう?体を壊すよ。」このように声をかけても、がんばっている人は手を抜かないでしょう。自分が納得するところまでやり続けるのです。納得するレベルが非常に高い人の場合は、努力に終わりがありません。すると、人間はどうなるかというと、過労死として、死に至る可能性があるのです。じゃあ、この人の頑張りを中断させるためにはどうしたらいいのか?その結論が、うつ病なんです。うつ病になって、何も手に付かなくなる。うつ病の症状があまりにも苦しいので、集中して何かをすることができない。うつ病は、がんばり続けている人が死なないようにするための手段なのです。強制的に休暇を取らせるための手段なのです。このように考えると、うつ病とは、がんばってきた人に対しての強制的な特別休暇なんです。うつ病になった患者さんは、全員が何かにがんばってきた人たちなのです。手を抜くことができずに、とことんがんばってきたんです。その人たちへの特別休暇です。うつ病の患者さん自身は、がんばってきたことを誇りに思って、今は休憩しましょう。決してあせらないことです。ゆっくり、ゆっくりと休憩しましょう。うつ病の患者さんを見守る人たちは、患者さんが何もできないことを責めるのではなく、今はできない分も、以前にがんばってくれていたんだなあ。今は休むことに専念させてあげよう。こんな風に考えてもらえたらと思います。これだけのことを書くことにも疲れてしまう。読み返すだけの気力がない。文章がおかしかったらごめんなさい。