2006/09/20(水)21:23
タイ・クーデター現地レポート!!
昨夜「すわ!クーデター」と大騒ぎした割には今朝になってから特に新たな展開もないようで、日本でも既に「静かなクーデター」という風に報じられているようですね。
上は本日の新聞の写真ですが、兵士はなにやらメシを食っていますが、セブンイレブンの袋が写っています。
クーデターに従事する国軍兵士がセブンイレブンでお買い物ですか?
なんと緊張感のないことよ・・・
そんなカンジなので、日本国外務省の指示だからと言って自宅でゴロゴロしていても仕方ないので、バンコク市内をちょっと見て回ることにしました。
普段は凄まじい渋滞のスクンビット通りも、今日はご覧の通りスカスカです。エンポリウム前にも客待ちのタクシーが十数台ヒマそうにしています。ちょうどいいやと、その中の1台に「民主記念塔まで行ける?」と聞いてみたところ「う~ん、いいけどよお・・・あんた怖くないのかよ?」と愚図愚図言ってます。「怖くない怖くない!でもドンパチが始まったらすぐ逃げてねっ!」と言って乗り込みました。
いやあ、渋滞のないバンコク市内を疾走するのはサイコーですな!!あっという間に政府機関の庁舎が並ぶドゥシット地区。もちろん封鎖されている道路もあって、当初目指していた民主記念塔の方は断念して、「旧国会議事堂」に行ってみることにしました。
途中の各所では兵士が警備していたり、
戦車や装甲車が庁舎の敷地を占拠したりしています。
最初はウジウジしていたタクシー運転手もだんだん物見遊山気分が高まってきたらしく、「この道に入ってきてるタクシーってオレっちだけだよ!!ウヒョヒョヒョ!!」と興奮しています。
目的地の「旧国会議事堂」では2台の戦車が入口を封鎖しており、警備の兵士が見物に来たクルマやバイクに「ヲラヲラ、止まってんぢゃねーよタコ!!」と煽りたててきます。
クルマを止めると兵士に怒られるようです。ですが、他の場所でも市民や観光客が平然と戦車や装甲車の回りに集まって写真を撮っていますが、それはOKのようです。
なにか今まで「クーデター」や「戒厳令」というコトバから想像していたイメージとのギャップが激しいなあ。
こんなに暢気でよいのでしょうか??
というわけで、自宅近辺からわずか往復1時間、タクシー代150バーツ(450円)での戒厳令下のバンコク視察レポートでございました。