2008/03/09(日)14:44
日本のコンビニにて思う
いけませんね。日本にいるとつい文章がボヤキ調になりがち。
もう3月ですね。コンビニへ弁当買いに行ったところ、レジの店員は「トレーニング中」と札をつけた小僧です。立ち方とか目線からして、いかにも頼りなさそうです。大学かなんかに合格して、生まれてはじめてのアルバイトってところでしょうか。
店員「○△■X&っスかあ?」(小声)
わたし「は?なんですか?」
店員「ストローいりますか?」(不機嫌そうに)
わたし「あ、いりません」
店員「・・・」
聞こえないから聞き返しているのに何だその態度は?
店員「お箸は何膳っスか?」
わたし「いりません」
店員「・・・」
マニュアルに書いてあるのか知らんが、こんな小さな弁当ひとつにお箸を何膳もつけてシェアしなきゃならんほどわたしは貧乏ではない。少しは考えてくれ。
大体こいつお決まりの「お弁当は温めますか?」を忘れてる。ストローなんかよりこっちを先に聞くべきでしょう?
わたし「すいません。お弁当温めてくれますか?」
店員「・・・」
「ファミリーマート」の接客マニュアルにはストローとお箸について聞くことは書いてあるらしいが、お客様に「はい」と答えましょうとは書いていないようだ。
最後に袋につめる段階になって、小さい袋にお弁当を先に入れて、お茶の紙パックとか無理矢理押し込もうとしているから弁当のパッケージがバキバキ音を立て始めている。
わたし「あー、いいよ!自分でやるから」
店員「・・・」
ありがとうございました、もなし。いかにアルバイトとはいえ、わたしは6歳ぐらいのときからばあちゃんの菓子屋の店番をしていましたが、この小僧の10万倍はマトモな応対をしていました。当時はムチャクチャかわいかったですから「看板犬」的に集客に貢献していたことも大きいと思います。
こっちが恐縮するぐらい丁寧な応対をしてくれるコンビニ店員も中にはいますが、せっかくお箸とストローのことを尋ねて「いりません」と言ってるのに、後でみると両方しっかり入っていることがしばしばです。結局カタチだけはマニュアル通りに整えても心がこもっていない(アタマを使っていない)ということですね。
いまや全国的にコンビニ全盛の時代。お客が来なければ生きていけない個人商店を淘汰してまでわれわれ消費者が選んだのが、こういうシステムなのです。これには自分も加担しているワケだから、批判とか非難する立場にはありません。便利になった反面、24時間いつでも大抵のものが手に入ることで、会社は安心して従業員を「徹夜」で勤務させることができるようになりました。夜半過ぎてオフィスにコンビニ弁当の独特の臭気が充満すると、何が楽しくて生きているのかと悲しくなりますね。個人的には、便利でなくてもいいから遅くとも夜9時にはあらゆる小売店舗は閉店してほしい。コンビニなんてなかった時代はみんな晩ゴハンが家で食べられる時間に帰っていたハズ。
タイにもセブンイレブンをはじめとしてコンビニはかなりの数出店しています。コンビニ店員の接客態度は日本と似たり寄ったりです。
ですが、タイの市井では依然としてコンビニや大型スーパーより露店や個人商店で日常のモノを購入することが主流です。仕事の帰り道、露店のオバちゃんたちがわたしの顔を見つけて大声で呼ばわってくれたりすると、仕事で疲れているときも心が和みますね。日本の特に都会ではこういう光景はなくなりました。近所の商店なんかは、さあ晩ゴハンを食べましょうってとき、あービールの買い置きがないやー、と気付いたとき、電話すると1品からでも部屋までスグに届けてくれます。配達料なんかもちろん不要。こういう恩恵も、日々店とお客のコミュニケーションがあるからこそ成り立っているもの。
そのうちタイも日本みたいに効率優先の無機的なサービス以外は絶滅していくのかも知れませんね。現在の水上マーケットみたいに、「露店街」は観光バスに乗って郊外に見に行かなきゃならなくなったり・・・
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