2008/12/01(月)09:58
未来のタイは明るいのでチュ♪
タイ情勢がまた拍車をかけてひどいことになってきましたね。
みなさんが記事に書かれているところに毎度やたら冷めたコメントを書き込んでいるもので、不快な思いをされている方もいると思いますが・・・(汗)
特に「なにごともなく収まればいいですね」とか「タイが真の民主国家となるための産みの苦しみですかね」というような認識をされている方には、どうにか真実をしっかり見極めてほしいという願いから、多少嫌味とも見える書き方をしているのは自覚しとります・・・(反省)
今回は騒動の当事者に有力マスコミが含まれているために、なかなか本当のことは外部からは見えづらい。特にタイ国外の報道は満足な取材や分析もせずに「現地メディアの報道によると・・・」などという無責任なニュースの伝え方をしているケースを散見します。現地の偏向報道(もっというとプロパガンダ)が世界に拡散している可能性を考えないといけません。
さて、今回の騒動を
「金権政治」vs「民主主義」
のように捉えているかた、手を上げて~♪
あ、ひとりもいないようですね。よかった。
では
「タクシン派」vs「反タクシン」
じゃないかと思うひと~♪
あ、ほぼ全員が手を上げましたね。
まーわたしもエラそうにいって充分に取材しているわけではないんですが、結局のところそれ以上でも以下でもないんだと思います。「国民」とか「国益」とか「民主」とか「自由」とかいう概念は、少なくともワタシには見えてきません。なに言ってるの?そういう要素があるYO!という反論がある方は、メンドーでなければご教示ください。大いに参考にします。
でさあ、
「タクシン派」vs「反タクシン」
って具体的になによ?って次に考えますよね。
ここから先は取材不足による憶測含みなんですが、色んな要素が混じってるように思うのです。
+「構造改革」vs「反動復古」
+「地方」vs「バンコク」
+「低所得者層」vs「中流以上」
+「利権を新たに獲得した面々」vs「そのあおりで利権を失った面々」
+「昔も今もタクシンの仲間」vs「昔はタクシンの仲間だったのだが・・・」
あと、軍とか警察とかアンタッチャブル領域とかいろいろあるのですが、その辺は書きづらいので、興味のクチは自身でお調べください。
タイ人ならみな知ってることなのですが、登場人物からまずわかるのは、上の羅列の中の「最後の一項」ですよね。
「PAD」で先頭に立っている何名かは、政界と財界でタクシン台頭の際に手をとっていた「トモダチ」であることはみんなが知っています。タイ国民が一連の騒動を白けた様子で見ていることを奇異に感じている方もいると思いますが、デモでマイクを握っている連中の素性を知っているからでしょうか・・・
なんだよ?単なる仲間割れかい?ざけんな!くだらん!
と言ってしまうとミもフタもないっすね。
あと、「最初の一項」で、あれ?と思った方、ここはしっかり押さえてください。
特に日本の方は、「国民に選ばせればいいでしょ?政権交代が希望ならデモなんかやってないで総選挙の趨勢を作ればいいでしょうに」とマットーな意見を言われますが、今回の「反タクシン=PAD」の主張は、
「選挙なんかで国民に選ばせるからタクシンみたいなのが出てくる」
「国会議員を任命制にして国民が選べないようにしろ」(戦前日本の「貴族院」みたいなモンですね)
というものなのです。
こう書いてしまうと悪意含みに見えちゃいますが、
「政体としては、15~20年前ぐらいの在り方がタイらしいんじゃない?」
と言えば主張としては通りやすいし、わかりやすいですかね?
ま、それが是か非かはタイ国民が判断すればいいこと。
でも、わたしの最大のギモンなんですが、「市民団体」を標榜するPADに参加している「市民」たち。もっと言うと、今空港を占拠されている方が、この辺理解した上で参加してるんですかね?
ワシらは「選挙」より「占拠」がええんじゃ~!!
ってか?
なるほど、よくわかりました。
繰り返すように上にグダグダ書いた記述は多分に憶測含みなので、明らかな間違いや誤解はご指摘いただくとして、みなさんにお願いしたいのは、既存の情報を鵜呑みにせず、しっかり自身で情報収集されて、状況を正しく把握していただきたい、ということです。
いちおうウチの妻子はタイ国籍であります。もちろん本ブログの仲間のみなさんも、タイ国籍の家族や友人をお持ちの方がほとんどですよね。
われわれは「当事者」として「自分のアタマ」でしっかりと考え、われわれのコドモらの世代に「素晴しきタイ国」を残していきたいですよね!
未来のタイは明るいのでチュ♪