去るタイ人、来るタイ人

今回の震災、とりわけ原発の深刻な事態については、タイ人を含む在日外国人には大変な不安と危機感があるようです。特に本国の家族・親族や知人からは「早く日本から出ろ」「帰って来い」という連絡がすさまじく、中には所属企業に家族が泣き叫びながら訴えてくるケースまであると聞きます。 そんなわけで・・・先週、わたしの職場から全てのタイ人が消えました。もちろんみんな日本が嫌いになったわけではないので、ほとんどは日本の安全が確保された段階で戻ってきてくれると思っています。ですが、それが半月先なのか一月先なのか、あるいはもっと先になるのかは予測できません。 そして、ホント偶然なのですが、職場のタイ人が全て出国したその日、わたしの家族が約１ケ月ぶりにタイから戻ってきました。いかなる状況が来ようとも、わたしの周囲にタイ人がいなくなる状況はない運命のようです。こんな時期にわざわざ来日する物好きな外国人はいないらしく、空港に出迎えにいったら着陸からわずか２０分ぐらいで到着ゲートから家族が出てきたのには驚きました。 それと、凄まじい量の荷物にビックリ！ 写真に入れるのを忘れましたが、これとは別にカオニアオの５Ｋｇ袋もありました。 特大スーツケース２ケ＋特大段ボール１ケにタイ食材や雑貨が満載・・・。 さらに驚いたのは、「オリーブさん」（３歳７ケ月）がわずか１ケ月の滞在の間にタイ語ぺらぺらになってしまいました。出国前はほとんど日本語で、タイ語は単語をときどき口にするだけだったのですが、今はかなり高度なタイ語を一日中しゃべりまくってます。元々ママのタイ語を聞き覚えていたらしく、タイに着いて１週間ぐらいで急にペラペラ話すようになったとのこと。幼児恐るべし・・・。来月から幼稚園なのですが、このままだと園をパニックに陥れてしまいそうです。 「ＩＫＫＩくん」（０歳８ケ月）もタイで高速ハイハイをマスターし、危なっかしくて全く目が離せません。気がつくと背後に立っていて、ワタシの肩をいきなりバンバン叩くので、ビックリします。 まあいろいろ大変ではありますが、被災地の報道を見ていると、こうやって家族が揃って暖かい部屋で一緒に過ごせるのは、これ以上ない贅沢といえます。 わたしも無能なアホウではありますが、家族とともに「日本の復活」に向けて微力ながら貢献していく所存であります。