ことこと@チェンマイ! タイ移住ドキュメント&北タイ通信♪

2016/03/06(日)21:41

地元民に大人気の聖地~クルーバー・シーウィチャイ像

北タイへ行こう!(43)

チェンマイに在住してて「お参り」に行く回数が最も多い場所はどこ?と聞かれれば、数えるまでも考えるまでもありません。 観光客に人気のワット・プラタート・ドイステープでもワット・プラシンでもなく、 「クルーバー・シーウィチャイ像」 にほかなりません。 チェンマイ動物園前の通りをさらに山に向かって進むとドイステープの登山道になりますが、その登り口あたりにラーンナーの高僧「クルーバー・シーウィチャイ」の像が立っており、いつも参拝客で賑わっています。 観光客向けのガイドなどで紹介されることは少ないし、歴史的建造物や立派な施設があるわけではないので、前提知識がない方がこちらに来ても「???」となることでしょう。 クルーバー・シーウィチャイについては拙ブログで何度も取り上げていますが、北タイでは絶大な人気を誇る高僧です。 過去ログ1:ラムプーンに聳える高僧「クルーバー・シーウィチャイ」の像 過去ログ2:高僧「クルーバー・シーウィチャイ」を巡る旅 お シーウィチャイが紹介されるときは「ドイ・ステープの登山道を整備したひと」と言われていると思いますが、それは高僧の業績のごく一部。ビルマ占領を経て荒廃していた北タイの寺社を数え切れないほど復興・修復され、今チェンマイがこうやって世界から観光客を集めてるのも、高僧の尽力があったからこそでしょう。 しかし、北タイの民衆から尊敬を集めているのは、その「宗教的態度」に拠るものではないかと思います。ひたすら清貧を保って中央権力からの迫害にも屈することなく、過激なまでに仏陀の教えのみに忠実に生きた人生であったようです。 さて、高僧が現在進行形で地元民からの絶対的な信仰を集めていることを実感していただくために、まず次の「10年前」のシーウィチャイ像の全景をご覧いただきたい。 像が立っているだけの簡素な場所であったことがわかりますね。 それが10年後の「現在」は次のようになっています。 違いは一目瞭然ですね。これらは一時期に一気に拡張されたわけでなく、実は今でも像・レリーフ・記念碑・写真額など何らかのものが「来る度に」増えているのに気づくほどです。 像の左側のスペースは2~3年前はもっとガラーンとしていたんですが、今はこんな状況です。 恐らく信者の方が次々と寄進されていかれるんでしょうが、昨日お参りした際にも一ヶ月前にはなかったと思われるお弟子さんの坐像が増えていました。 民衆にこれだけ人気のある高僧ですが、例えば政府機関が絡む観光事業からは「ほぼ無視」されている状態と思われます。高僧の出身地である隣県ランプーン県などはゆかりの地が多数あるのですが、観光マップにも掲載されていません。 書店に行ったらゴマンとある仏教関連の書籍の中で高僧に関するものはほとんど見かけないし、個人的には高僧の生涯を映画化してほしいと切望しますが、多分現時点ではありえないでしょう。 高僧の存命時も現在も「本当に正しいこと」は「中央権力には不都合なこと」なのでしょう。 んま、定住外国人の分際でお邪魔してる国の宗教のあり方をグダグダ言うのは行儀悪いし、そもそも日本の仏教界なんてタイと比較にならんぐらいユルイんだから「言う資格なし」!!(滝汗) とはいえ、北タイの民衆がどういう思いでクルーバー・シーウィチャイにお参りし、自宅やお店に肖像写真を飾っているのか、実はちゃんと聞いたことがないのです。 機会を見つけて話を聞いてみようと思っています。 (「ん?宝くじの当たり番号聞いてるだけだが、それが何か?」...と言われたらどーしよう!!) にほんブログ村 人気ブログランキングへ

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る