文章で飯を食う

2005/08/29(月)21:10

怖い話から、笑い話へ。

あの本、おぼえてる?(191)

 職場で怖かったことの話になった。  で、帰りの車の中で思いだした。  最初の任地は島だった。学校はキビ畑の中にあり、運動場の向こうは海。  残業して、仕事を終えて帰ろうとすると誰もいない。最後の一人になってしまったのだ。  ホントは警備のおじさんがいるはずなのだが、私が残っているのを良いことに、家に飯でも食いに行ったのか。  その場合は、全部戸締まりし、電気を消して、裏口から出る。  真っ暗闇である。  残業する前に、駐車場から事務所前まで車を運んでくる知恵はあったので、大した距離ではない。  抜き足差し足。その晩は、月もなかったのか、ホントに暗かった。    闇の中に、私の赤い車が見えた時はほっとした。で、車に乗ろうとした瞬間。  何かを、ぐにゃりと踏んづけた。  ワンワンワンワン。  「ウォー」  至近距離から犬に吠えられ、叫びながら、車に飛び込んだ。  気がつくと、犬の声は一匹ではない。  震えながら、エンジンをかけ、ライトをつけると、十数匹の野犬に囲まれているのだ。すでに、車に乗る態勢だから良かったのだ。  驚きは、恐怖に変わった。 ネイチャーサウンド 波~慶良間・久米島  島での思い出は、ほとんどは、笑い話。  役場に用事があって、行った時のこと。窓口で用事を済ませ、帰ろうとしたら、窓口のおばさんが、 「高校の人だよね」 「はあー」 「帰りにNTTで、電話料払ってきて」 「はっ?」 「おつりは、2年2組の○○に渡してね」  と、知らない人に、用事を言いつかってしまった。  しょうがないから、NTTで支払いをして、学校に戻り、生徒を呼び出しておつりを渡す。  職場の島の人間に話をしたら、  「あー、アレは、あんな人だから」で、お終い。  うーむ。  出張から、島に戻り、空港でバスに乗った。ふだんは、迎えか、知り合いがいるものだが、、誰もいないので、バス。  で、バスの運転手さんに、  「高校の方から、回りますよね?」と、確認。一周線なので、反対まわりもあるのだ。  で、しばらく走るとバス路線とは違う道へ。あれあれと思っていると、高校の真ん前に止まる。  「はい、にいさん。高校」   あっ、ありがとうございます。    バスといえば、こんな話もある。  台風が来て、バスが止まると、生徒が困る。バスにあわせて、授業を切り上げることにする。  で、バス会社に電話する。  「バスが止まる前に生徒を帰そうと思うんですが、バスは何時まで走ります」  「学校で決めなさい。学校にあわすよ」  おいおい、公共交通だろう。それで良いのか。でも、ありがとうございます。  「じゃ、すぐ帰しましょうね」  わたしも早く帰りたいので、即決。  「校長先生!次のバスで終わりだそうです」 沖縄のナ・ン・ダ!? <楽天ブックスより>・・・ナンデ沖縄のバスはバス停で止まらないんだ。・・・  まっ、そんなわけです。    ← メールマガジン、次の目標は100回。「応援メール」です。登録はこちら。  応援して下さった皆様、これから応援してくださる皆様、ありがとうございます。 ※1 「沖縄のナ・ン・ダ!?」は私の経験したような話の集大成。でも、本島の都会の話なので、少しは常識的かな?  沖縄の天ぷらはソースで食べる、とかね。 ※2 一人で赴任したのですが、帰る時は四人でした。

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