2005/10/01(土)18:44
中退 → 作家への道 「乱調文学大辞典」
いつもオジャマしている、「とおり・ゆう 」さんのブログは、言葉が美しくて、心が洗われることが多いのですが。
先日、筒井康隆の” 乱調文学大辞典 ”についての日記がありました。
あいやー。天井を仰いで叫びました。なんと、あの「とおり・ゆう」さんも乱調文学大辞典を読むのか。
うれしいなー。うれしいなー。
さて、さて、乱調文学大辞典と言えば、「あ」の項目から始まる、辞典のパロディである。
内容については、実物を当たるのが一番である。
今回は、付録の話。
乱調文学大辞典には、巻末付録が付いている。これも、辞書のパロディである。
巻末付録は、「あなたも流行作家になれる」だ。
本当に何回読んだかわからない。
作家でも、小説家でもなく、流行作家なのだ。だから内容も変。
「原稿の書き方」、「小説の書き方」はもちろんだが、「原稿の売り込み方」、「名前の売方」、「入稿遅れの言い訳」まである。
「量産の技術」は、今、読んでも役に立つ。締め切りまで、ぎりぎりまで粘って、一気に出す方が、立派なモノがたくさんできる。何だか、今の自分の仕事のやり方に似ているな。
もう、古本でしか手に入らない。見かけたら、即買いである。
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※1 わたしの持っている版は、講談社文庫のヤツ。解説は吉行淳之介。これが、また、良いのだ。
※ ちゅうたい [中退] 作家への道。
わたしが、大学やめたのは、この項目の影響かな。今でも、「中退→作家への道」と連想するからなー。