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住宅営業マン日記~月いちこと菊原智明@営業コンサル@大学講師

私の目を覚まさせてくれた一言。

先日、机の中を整理していると昔の写真が出てきた。

工場見学会のときの記念写真だ。

もう6~7年前のこと。

私は写真を見てつくづく思った。

《若いなぁ~》

時の流れの速さを実感した。

私は一緒に写っているお客様を見てドッと汗が出た。

《このお客さんは!》

このお客様には私の押し付け営業にだいぶ付き合ってもらった。

敷地調査から始まり、プランやプレゼンを10~20回以上見てもらった。

そして工場見学まで付き合ってもらった。

ちょうどお客様の息子さんと私が同じくらいの年だったので、かわいがってもらていた。

何だかんだで、2ヶ月で30回くらい会っていたかもしれない。

当時の私はこのお客様しかいなかった。

だから、石にしがみ付いてでも絶対に契約を取りたかった。

お客様は行けばイヤな顔をしないし、よく私の話を聞いてくれた。

言葉の端はしに気になることもあったのだが、聞かないふりをした。

悪いプラス思考だ。

お客様『まだ、子供との話合いがあるからこんなにやってもらっても建てられるかわからないよ。』

私『大丈夫ですよ。私も勉強になりますから。』

お客様『ならいいですれど。』

私は頑張ってプランを考えたりプレゼンを出せば決まると思っていた。

このお客様のために毎日深夜まで残業したものだ。

持っていくネタが無くなって、徹夜で手作りの模型まで作った。

お客様もさすがにヤバイと思ったのだろう。

私に本心を打ち明けてくれた。

お客様『月いち君、一生懸命してくれるのはうれしいのだけど、まだ家族会議ができてないの。』

私『そうですかぁ。』

お客様『だから、しばらくは他のお客様にいろいろしてあげて。』

お客様は私を気遣い、やさしく断ってくれた。

私はこのお客様しかいなかったので、この後も通い続けた。

今だったらストーカー行為で逮捕されているだろう。

そんなある日、ご主人にこう言い放たれた。

ご主人『きみのやっていることは迷惑なんだよ!』

私は目の前が真っ白になってその後は記憶が無くなった。

その後一週間ほど立ち直ることができなかった事をよく覚えている。

私はこの時は断れたのは努力が足りないと本気で思い込んでいた。

本当にこのお客様には悪いことをした。

当時の私はお客様のためにプランやプレゼンを作っていたわけではない。

自分が契約を取って楽になりたかったからだ。

そんなヤツには誰も家づくりを任せたくないだろう。

私はこの事件が起こった後、考え方を少しずつ変えていった。

《お客様に本当の意味で役に立つにはどうしたらいいのだろうか?》

と本気で思い始めたのもこの頃のことです。


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