ちょっと先の自分。
ハンドルを握りながらふと思い出した。子供が生まれたばかりの頃、ひとりで車が運転したくてたまらなかった。でも、叶わなかった。それから10数年。普通にハンドルを握っている。ひとりで、好きな曲をかけて。子供たち三人を見ててもらってひとりで、近所のスーパーへ買いものに出かけた日の青い空を今でも覚えている。ひとりで歩ける事がその解放感が本当に嬉しくて仕方がなかった。パートにでていた頃はスカートを纏いパンプスをはいてのオフィスワークに憧れていた。そして思う様な職場で仕事を得た。アルバイトの私は出張の出来る職員にいつかなりたいと思っていた。それはもっと遠いと思っていた。それが半年後には私の元に降ってきた。思えば、少し先のなりたい自分をいつの間にか手に入れていた。ちょっと先の自分になりたい私に一歩でも近づきたい。必ずその先へ。自信をもって進もう。