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テーマ:心のままに独り言(8521)
カテゴリ:思い出話。
今日買ったユリの花を
帰って袋から出すときに 折ってしまった花二輪 食卓に入れた。 秋の夜のこの香りに 通夜の夜を思い出す。 咽ぶほどのカサブランカに 埋め尽くされた華やかな儀場に ひとり棺の前の椅子で膝を抱いた。 長い夜は静かに暮れて 目まぐるしく始まった その日の夜明けを取り戻すように いつまでも時間が経たなかった。 止まった時間 花だけが息をして 私も息が止まったように ただただ居続けた事で 証みたいに刻んだ。 もう何年もそうしたことのない なにもしない時間の記憶が 秋のカサブランカ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 17, 2021 12:01:28 AM
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