秋月春風 ブログ版

2008/12/11(木)09:36

袋をお世話する

 今朝、娘を負ぶったまま体重計に乗ってみた。  いつもの体重+9キロ以上あった。  洋服などの重さを差し引いても、8キロは固いだろう。  どおりで重いわけである。肩や腰がおかしくなるのも無理無い筈だ。  この分では、復帰する頃には10キロ超えているだろうか?    米袋並み……うわぁ、大丈夫か、私?!    過去の経験上、保育園から帰宅した後はべったり貼り付かれてしまうので、おんぶしながら夕飯の支度をした記憶がある。もちろん、朝のうちに下ごしらえしたり週末にまとめてフリージングしたり…と、時間短縮の為の努力はした。それでも最後の一手間はどうしても食事直前でなければならず、帰宅してへろへろの身で背中に子供背負っての作業は、結構きつかった記憶がある。  あれから更に年齢も重ねて、体力落ちまくりーで、なのに赤ん坊は過去最重量。  私の肩・腰・腕が壊れるのが先か、子供が一人遊びして待てるようになるのが先か。  …………微妙だ。  ところで、米袋で思い出したことがある。  もう大分以前のことなので、はっきりとは覚えていないのだが、どこぞの高校だか中学だかの家庭科の授業の話だ。  子育ての疑似体験をするということで、生徒一人一人が3キロの重さの袋を用意し、名前も付け、一週間お世話する…というものである。  世話の詳しい内容は忘れたが、ともかく登下校中も授業中も(家庭科に拘わらず、全ての教科中も…である)部活中も、家での生活時においても、その袋を片時も離さず傍に置いておかなければならないのだ。  そして生徒たちは毎日育児日記をつけなければならないのだが……生徒たちの大半が、乳幼児の育児がいかに大変かということに気付くという。  泣くことも動くこともない「袋」のお世話でさえ大変なのに、これが本当の赤ん坊だったら…と考えると、親はよく自分を投げださずに育ててくれたものだと感動した……等とインタビューに答えていた生徒がいたことを覚えている。  このニュースを見ながら、私は全ての高校なり中学なりで、この授業が実践されたら良いのに…と思ったものだ。そうすれは、今よりは多少なりとも乳幼児の虐待や育児放棄が減るように思う。  何も学校ばかりではない、会社の研修の一環にも取り入れてみたら良いのではないだろうか。特に男性社員には是非体験していただきたいものだ。少しは家庭を顧みたり、家事や育児を手伝う気が起きるんじゃないかと思う。兼業主婦の苦労も、垣間見る事ができるかもしれない。  袋を抱えて電車に乗るなんてみっともない、冗談じゃない…と思うかもしれないが、それこそ母子は昨今の自己責任だの個人主義だのという言葉の悪影響で、公共の場で肩身狭く過ごしている。一週間くらい奇異の目で見られるくらい、何だというのか。  政府も助成金出したりすれば、実践する会社は増えるだろうし、もしも取引相手に尋ねられたときに上手に趣旨を説明できれば、好感度がアップして取引が有利に働く業種だってあると思うのだが……。     

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