「つきちゃん 　ひーちゃん」「なぁに」

私は自他共に認める根っからの心配症。
石橋を叩いて叩き壊して　ほら、やっぱり　となるタイプ。

　分かってはいるけどこれはもう変える事は出来ない。
その心配症が功を奏して初期に我が子の異変を見つける事が出来た場合もあるから尚更。

　今朝のひすいはいつも通り元気におはようの挨拶もして
朝のナチュラルファイバーにも喜んで飛びつくように食べ始めて。

　いつもと同じ朝。
今日もひすいは元気だと安心して私も朝ご飯。

　ひすいを見るとフィーダーに長々と寝そべってくつろいでいる。
そういえば朝の牧草追加はまだだったと気が付いた。

　牧草の袋を持ってひすいの傍に。ごめんね、遅くなっちゃって。

　いつもなら追加の牧草がもらえると分かった時点で大はしゃぎするひすい。
フィーダーの中でうたっちして早く早くと催促してくる。

　それなのに今朝はフィーダーに寝そべったまま。
これじゃ追加で入れる事もできやしない。

　そしていつも完食しているナチュラルファイバーが数粒残っている。

　この時点で心配性の虫が発動。まさか具合が悪いんじゃないよね？と。
そういえば昨夜から寝食べがおおかったような・・・？


　慌ててペレットを1粒手に取って差し出してみる。
ひすいは寝そべったまま美味しそうに食べてくれた。

　食べてくれたから一安心・・・とならないのが心配症たる所以。
いつもなら起きだして食べるのにと心配の虫は治まらない。

　不安な気持ちがひすいに伝わらないように冷静さを装いながら再度牧草の追加を試みる。
やっぱり起きだそうとはしないので体の横に置くように新しい牧草を追加して。

　これもひすいは寝そべったまま選びながら食べ始めて。
ちゃんと食べているのに起きださない事が引っ掛かって仕方ない。

　いつもと違う・・・もうだんだん悪い方に悪い方にと考えが行ってしまう。
今日は病院も休みだしと先走った考えを見透かすようにひすいが起きた。

　フィーダーにスペースが出来たので再度牧草を追加する事に。
袋を持ってそばに行くとひすいはいつものようにうたっちしてソワソワしだす。

　あれ？元気じゃない？
フィーダーに入れると喜んで食べ始めてその勢いはさっきまでとは違っていつものひすい。

　その後残していたナチュラルファイバーも食べていた。
やっぱり心配のし過ぎ。ひすいはたまたままったりと眠かっただけなんだろう。

　それでもまだ何となく気になって。
あれから何度も牧草を追加投入してその度に飛びついてくるひすいをみてやっと安心する。

　良かった。いつものひすいだと。

　早期に不調を見つける事が出来るのも心配症ならではだけど
毎回こんな調子では疲れてしまうのも事実。

　もう少し自信を持って飼育できたらとは思う。
でも持って生まれた性格はそんな簡単には変わらない。

　せめて私の不安がひすいに伝染しないようにと祈っておこう。

「ひーちゃん寝食べはやめようよ」「かうちぽてとなのよ」



　つきちゃん。
つきみの時からままの心配症ちっとも変っていない。
心配し過ぎって呆れてるかもね。


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