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2006年02月25日
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カテゴリ:プッチーニ
 荒川静香で「トゥーランドット」に興味の湧いた方,どうぞ寄ってってみてくださいな。
 ただちょっと長いので,お時間のある方は,ということで。

   第1幕

 架空の中国王朝の都,皇帝の宮殿前の城壁。

 今からここでトゥーランドットの謎に敗れたペルシアの王子の処刑が行われようとしている。
 ごった返す群集の中で,亡国のダッタン王子カラフとその父でありかつてはダッタン王であったティムールが偶然出会い,二人は父子の再会を喜び合う。
 カラフは父ティムールにリュウという従者がついていることに気付く。
「なぜ奴隷のお前がもはや王ではない父のもとで艱難をともにしている?」
とカラフが聞くと,
「それはあなた様がかつて宮殿で私に向かって微笑んでくださいましたので・・・」
とリュウはつつしみ深く答える。
 
 ペルシャの王子の処刑を前に群集は興奮し,哀しみ,騒ぐ。
「姫よ,トゥーランドットよ,ご慈悲を!恩赦を!」
とその憐れみを乞う。
 その声に応じ,トゥーランドットが城壁の上に一瞬だけ姿を現す。
 その絶世の皇女は当然のように冷たくその哀願を拒否し,冷酷にもペルシャ王子の処刑が行われる。
 
 そのトゥーランドットの美しさを見たカラフは,姫の3つの謎に挑戦し,トゥーランドットを手に入れることを誓う。
 ティムールとリュウが止めるもも聞かず彼が謎へ挑戦することの合図の鐘の前へ行こうとすると,ピン・ポン・パン(前日の日記を参照)が現れて,
「バカなことはよせ,キチガイめ!」
「姫といっても,冠被って上等の着物を着てても裸にすりゃただの肉だぞ!」
「食えたもんじゃない!」
とからかって止めようとする。
 それでもカラフは聞かない。
 父ティムールも
「老いた父を見捨てるのか?」
と必死で止めようとする。
 それでもカラフは聞かない。
 従者リュウも
「ご主人様,お聞きください!」
と清楚なアリアで憐れな老父とこの私のために思い止まるように,と歌う。
 それでもカラフは聞かない。
「許せリュウ,私はすでに恋の熱に犯された。それに従うのが私の運命。あそこには私の栄光が待っているのだ。もし何かあったら父を頼む」
 と情熱的に歌い,彼は群集の喧騒を浴びながら銅鑼を3度鳴らし,衛兵たちよって宮殿の中に連行される。


   第2幕

(第1場面は前日の日記を参照)
 重臣,衛兵,宮女たちが整然と皇帝陛下の玉座の前に整然と傅き,3つの謎の儀式を待っている。
 はるか下座にはカラフが控えさせられている。
 ピン・ポン・パンの3大臣も打ち合わせを終えて慌しくそこへやってくる。
 おごそかに,白髪白鬚の皇帝陛下の登場。
「皇帝陛下,万歳!」
 と熱狂する群集たち。
 トゥーランドットが静静と現れ,なぜ私が男たちを拒み続けるのか,その理由を前口上を述べる。
「かつて私の先祖の高貴な姫が他国の王子によって蹂躙された!そんな他国は許せん!そんな男たちは許せん!私は誰のものにもならぬ!」
と冷たく決然と歌う。

 三つの謎の儀式が始まる。
 苦闘のすえ,カラフはことごとく三つの謎を破る。
 その3つの謎の答えとは,
 「希望」「血潮」「トゥーランドット」 だった。
 謎に敗れたトゥーランドットは,父である皇帝陛下に対し,
「神聖な娘をどこぞの馬の骨ともわからん男に売り飛ばすのですか?」
と訴え,カラフを拒否する。(←ダダッコのワガママだ)
「だが,お前は3つの謎を破った男の求婚を受けれると誓ったではないか。誓いもまた神聖なものじゃ」
と娘の幸福を願う老いたる皇帝陛下は我が子の自分勝手な哀願を拒否する。
「自分の娘と誓いとどっちが神聖なのよ!」
とトゥーランドットはヒステリーを起こす。(←見苦しい)
「彼は勝者です!彼の勇気に報いるべきです!姫に命を賭けたその方に!」
と群集もトゥーランドットを非難する。
 トゥーランドットは窮する。今にも泣き出してしまいそうだ。(←かわいい)
 そこでカラフは姫のために助け舟を出す。
「私が欲しいのは,私を拒否する姫ではなく,愛に燃える姫です!」
 「なんと勇気ある言葉!」
と群集たちはカラフを称える。
 カラフは続ける。
「姫よ,あなたは私に3つの謎を出し,私はそれを解いた。ならば姫よ,私はあなたにひとつだけ謎を出そう。あなたはまだ私の名前を知らない。私の名前を夜明けまでに当ててみなさい。私の名前を夜明けまでに言いなさい。そしたら望みどおり死んであげよう。」
 トゥーランドットは黙って頷く。
「夜明けとともにわが息子が誕生するように!」
という皇帝陛下の声に答えて,
「皇帝陛下,万歳!」
と群集が歓呼の声を上げる。


   第3幕

 夜,宮殿近く広場。

「今夜,北京では何人たりとも誰も眠ってならぬ!」
 と役人たちが姫のおふれを告げて回る。
誰も寝てならぬ!死刑だぞ,みんな死刑だ,あの得体の知れない若者の名前が夜明けまで判明しなければ,北京の民は全員死刑だ!それがトゥーランドットの命令だ!」

 それを聞いたカラフが歌う。

 誰も寝てはならぬのか,
 姫よ,あなたもそうだ,
 あなたは冷たい部屋の中で
 震えながら愛と希望に輝く
 星を眺めているのだ!
 だが,私の答えはこの胸の中にある
 何人も私の名前をわかるまい 
 だが,夜が明けさえすれば,
 あなたの口に私の名前を告げてあげよう
 そして,あなたを私のものにするこの深い沈黙を,
 私の口付けが破るであろう,

 おお,夜よ失せろ!星たちよ消えろ!
 夜が明ければ,
 私は勝つのだ,私は勝つのだ! 


 そこへピン・ポン・パンが現れる。
「星空だけじゃなくて,私たちの方も見てもらおう」
「いまや北京中が名前か死かの恐怖に晒されている」
「なにが欲しいんだ,望みのものをやろう」
「それをやるから,悪いことはいわん,即刻北京の街から出て行け!」
「なに,愛が欲しいのか,愛ならこれをやろう!」
と扇情的な半裸の美女たちをカラフの前に差し出す。
「いらん!」とカラフは拒否する。
「では金か,ならこれをやろう」
と金銀財宝のはいった大きな箱を差し出す。
「いらん!私はトゥーランドットが欲しいのだ!」
 騒ぎを聞いて群集が集まってくる。
「お前は知らないんだ,この中国にはどんなひどい拷問があって,あのトゥーランドットがどんな酷いことをする姫なのか。私たちを助けてくれ!私たちを死なせないでくれ!」(←さっきまでカラフの味方だったのに・・・)

「そいつの名前を知っているやつを見つけたぞ!」

という声の方向から,父ティムールとその従者リュウが引きださてくる。
「名前を言え!名前を言え!」
 トゥーランドットもそこへ現れる。
「私だけがそのお方の名前を知っています!だから,この老人は関係ありません!」
と老いたティムールをかばい,リュウが自ら名乗り出る。
「でも私はそのお方のために名前を申し上げることはありません!」
と言うリュウに対し,酷い拷問が行われようとする。
 が,リュウはいくら脅されても締め付けられても毅然と拒否する。
「なにがお前の心にそのような強い力を与えたのか?」
とトゥーランドットはリュウにその不可解な行動の理由を問う。
「それは愛」
とリュウは答える。
「姫よ,あなたもあのお方によってきっとそれを知るでしょう。氷のようなあなたの心も,あの方の熱い炎でとけてしまうでしょう。」
と,リュウは瀕死の状態で美しいアリアを歌う。
 歌い終わったあと,リュウは短刀を自ら胸に突き刺して,死ぬ。
 ティムールは嘆き,
「なんという恐ろしい罪だ!」
とトゥーランドットを非難する。
 群集も哀しみ,
「許しておくれ!リュウよ!」
と死者の許しを乞う。
 いつもふざけた調子のピン・ポン・パンも
「わしの古い機械じかけの心臓が再び目覚めてわしを苦しめる!」
「わしは初めて死者を見ても笑わない!」
「あの娘の死は石臼のようにわしの心にのしかかる!」
としんみりと良心の呵責に捉えられる。
 リュウの死にショックを受けた皆々はその場を去っていき,カラフとトゥーランドットだけが残る。
 そこでカラフは情熱的にトゥーランドットにアプローチする。(←今風に言ってしまえばそういうこと)
 やがて夜が白んできた。
 カラフは半ば強引にトゥーランドットに口付けをし,トゥーランドットは涙を流して自分の中に芽生えた新しい感情に戸惑う。
「私は負けたのか・・・」としおらしく小さい声でつぶやく。
「いや,もはや勝ち負けではないのです!」とカラフ。
「もういいでしょう,これ以上の勝利は望まず,あなたの秘密とともに,ここから立ち去ってください」
とトゥーランドットはそれでもカラフを拒否する。(←女のプライド?)
 そこへカラフのとどめの一発。(←殺し文句)

「私の秘密ですって?もはやそんなものはない,私はあなたのもの,あなたは私のものだ!お望みなら,勝たせてあげよう!私の名前と一緒に私の命をあげよう!

 私の名はカラフ,ダッタン王ティムールの息子だ!

 それを聞いたトゥーランドットはニヤリと笑い,

「お前の名前がわかった!お前の名前が!」

と叫ぶ。

 そこで,夜明けを知らせるラッパが鳴り響く。

「カラフよ!人民の前に私と一緒に来よ!」

 皇帝陛下臨席のもと,百官,衛兵,宮女,そして群集たちが宮殿の広場に集まっている。

 トゥーランドットはカラフと伴って堂々とその中に現れる。

「おお神聖なる皇帝陛下よ!いま私はこの異国の人の名前を知っております・・・!」

 「それは愛!」

 「愛か!」

 群集は熱狂し,歓呼の声を上げる。

 アモーレ!
 おお永遠の命なる太陽よ!
 世界の光よ,愛よ!
 われわれの限りない喜びは
 陽光のうちに微笑み歌う!
 アモーレ!
 汝に栄光あれ!汝に栄光あれ!


 二人は抱き合い,幕が下りる。



 
 このオペラは,どこをとっても息をつかせぬ聴きどころ,見どころ満載の極彩色の世界で,感覚としてはミュージカルのようなノリがあります。

 プッチーニ最後の傑作です。

 DVDは,超豪華絢爛,フランコ・ゼッフィレッリ演出のジェイムズ・レヴァイン&メトロポリタン歌劇場盤でどうぞ。1987年4月のものですが,この稀有な素晴らしい公演の記録はいつまでたっても色あせることはありません。
 キャストは,カラフにプラシド・ドミンゴ,トゥーランドットにエヴァ・マルトン,リュウにレオーナ・ミッチェル。その他の歌手陣も充実。ピン・ポン・パンの振り付けがコミカルで楽しく,きっと病み付きになりますよ。






Last updated  2006年02月25日 20時49分04秒
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