|
テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
悩みを抱く者たちは,しあわせである。
なぜなら,彼らは慰められるからである。 涙を流しながら種をまく者たちは, よろこびながら刈り取ることであろう。 かれらは出ていく時には泣きながら 貴重な種を持っていくが, 帰りには喜びながら 穀物の束を持ってくるのだ。 悲しむ者たちは,幸いである。 なぜなら,彼らは慰められるからである。 すべての肉体は草のようなものであり, すべての人間の栄華は 草の花のようなものなのだ。 草は枯れ, 花は散るのだ。 主よ,私に教えてください。 私には終わりがあることを。 ご覧ください,私の日々は あなたの前では掌の広さしかなく, どんなに誠実に生きたとしても, 私の人生はあなたの前では無にひとしいのです。 それゆえに人間は幻影のように歩き回り, たくさんの無駄な騒ぎを起こすのです。 私は何を慰めとすればよいのでしょうか? 私はあなたにおすがりします。 義なる者たちの魂は神の御手にあり, 苦しみがそれを襲うことはない。 万軍の主よ, 私の肉体と魂は あなたの内にあって,いつもあなたを讃美しています。 あなた方は悲しみを抱いている。 しかし,私はあなた方に再び出会い, あなた方の心に喜びを与え, そのよろこびを誰にもあなた方から取り上げさせはしないであろう。 私はあなた方を慰めよう。 母がその子を慰めるように。 私たちはみな眠りつづけることはないであろう。 私たちはみな変えられるであろう。 そしてこのことは突然に, あの金色のラッパが鳴り響くときに一瞬にして起こるのである。 そのとき,死は勝利の中に呑み込まれる。 死よ,お前の棘はどこにあるのか? 地獄よ,お前の勝利はどこにあるのか? しあわせである, 今よりのちに 主にあって 死するものたちは。 そうだ, 彼らはその労働から開放されて休むのだ。 彼らのなし遂げた仕事は彼らに随いてゆくであろう。 ブラームス『ドイツ・レクイエム』より ↓むかしむかしに学生のころにつけてた日記の片隅に書いたものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ヨハネス・ブラームスの音楽] カテゴリの最新記事
|