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2006年10月06日
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 冒頭から、無慈悲なまでのインテンポである。

 罪人に杭を打ちつけようなティンパニーの連打。

 早くて、しかも乱暴なまでに強い。

 男性的というよりも、「男くさい」音楽だ。

 一瞬の弛緩もなく続く主部は、

 百戦錬磨に鍛えられた鋼のような筋肉質で、その比類なき緊張感は、

 暴力的に聞き手を圧倒する。

 しかし、トスカニーニはブラームスを知っている。

 最後までこのドライなインテンポでいくのかと思わせておいて、

 なんの前触れもなく急に、しかも微妙にテンポを落として
      
 聞き手に ブ・ラ・ー・ム・ス・を・聴・か・せ・る。

 歌うべきところは十分に歌い、

 音楽の構成・建築的な部分は徹底して強固に積み重ねる。

 それがトスカニーニという音楽。

 1952年のライヴで、音質も生々しく、きわめて良好。

 第2楽章の優美なスローさを、

 それに続く第3楽章の冒頭ににその気分をそのまま引きずっておいて、

 やがて追い立てるようにだんだんテンポを上げていく疾走感。

 しかも所在なげな寂寥感を漂わせつつ、

 音楽の構成はガッチリと微塵も外さないのはまさしくトスカニーニの至芸と言える。

 フィナーレでは、ライヴならではの傷もあるものの、

 この演奏の基本である極めて早いテンポで一気呵成に頂点に登りつめるさまは、

 爽快だ。

 これ以上、僕はこの音楽を語る術を知らない。

 御一聴あれ。





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Last updated  2006年10月06日 20時47分17秒
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