2007/05/15(火)22:13
ロストロ&ゼルキン、チェロ・ソナタ in 博多
先週土曜日は、博多で旧友と久々に飲んだ。
正直言って、少し飲みすぎた。
たいした話はしてないように思う。
昔してた他愛のない会話の続きのような。
その話の続きが、次もあるという前提の。
2軒目は馴染みのレストラン・バーだった。
ずいぶんご無沙汰だったけど、店員のYさんは僕のことをまだ覚えてくれていた。
しばらくカウンターで飲んでると、
それ、何を買ったんですか、
とカウンター横に置いてある僕の帽子の下のタワー・レコードの黄色い袋を見つめてYさんが話しかけてきた。
ブラームスです。
こう見えてもクラシックを聴くんです。
久々に博多に来たんで、ついでに買ってきたんですよ。
よかったら、かけましょうか?
でも、この店には渋すぎますよ。たぶん。
まあいいじゃないですか。
たまにはブラームスも。
というわけで、その夜、そのレストラン・バーには、
ロストロポーヴィチとルドルフ・ゼルキンの演奏する
ブラームスのチェロ・ソナタが朗々と響き渡ったわけだ。
たっぷりと渋みをきかせて。
ほかのお客さんは、ポップ・ジャズからクラシックにBGMが変わったことに
さほど気をとめてなさそうだった。
当直明けで夜中の2時すぎまで飲んだせいで、次の日の日曜日は、
一日中布団の中で二日酔いに苦しんだ。
妻の冷たい視線を浴びながら。
ストレス解消のつもりが、別のストレスを生んでしまうことって、
わりとよくある話です。