ブラームスはお好き?

2009/10/12(月)23:07

ツレがうつになりまして(細川貂々)

ブラームスの本棚(19)

 1か月前の月曜日、部下の係長(50代中盤)の奥さんから電話があり、  「主人が体調が悪いと申しておりまして、電話もできない状態です。   今日、病院に行ってきますが、明日も出勤は難しいかと・・・。」  奥さんから郵送されてきた診断書には、『うつ病』の文字が。  「うつ」になる傾向なら、僕の方が人より数倍あると思っていたし、  仕事を始めてもう10年以上経つけど、  それこそ何十回も、  「もう無理だ。」  「できない。やれない。」  「ここらで辞めるしかない。」  と真剣に考えてきた。  それでも、なんとか歯を食いしばって、踏ん張ってきた(髪の毛は少なくなったが。)。  それは妻をはじめ、周りの助けがあったこそである。  にもかかわらず、彼(係長)を「うつ」にまで追い込んだのは、  ひとえに僕の力不足と思いやりのなさによる。  今回の件は、本当に反省している。  その彼が、明日から出勤するという。  温かく迎えてあげたいと思う。  まあ、「明日はわが身」かもしれないが。  標題の本は、漫画だけど、  うつ病になった旦那さん(ツレ)と共に病気と闘った奥さん(作者:細川貂々こと「てんさん」)の闘病記。  とってもユーモラスで、平和で微笑ましいタッチだけど、  「うつ」という病気と正面から向き合っていて、  自由な表現と日常的な視点で  「うつ」という病気について真剣に考えさせてくれる作品。  続編もあり、これも併せて読むべき。  理屈はさておき、面白いですよ。  少し前に、NHKでドラマ化もされました。

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