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月の子金糸雀(現実世界版)

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September 29, 2010
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 帰国から2日、集めた情報と脳みその中の情報を照らし合わせてみた限り、日本は今が一番情けない状況だなと虚無感に襲われる。

 黒船の砲撃撃たれて開国して、あれよあれよと便乗してきた国々と無理矢理に不平等条約を結ばされた時でさえ、日本は『法』というものの大切さを理解していたし、諸外国に野蛮な後進国の烙印を押されて植民地にされるのを免れる為に必死に足掻いて背伸びして、馬鹿にされながらも国体を根っこからひっくり返した。

 
 そして、おそらくは日本の歴史至上最も弱く、貧しく、国としての主権を殆ど剥奪された状態の時でさえ認められていた領土領海を、世界経済に影響を与えるほどの経済大国となって先進国で殆ど唯一民族紛争にも宗教問題にも治安を脅かされずに平和を謳歌している時代に近隣の国々に狙われ、奪われようとしている。


 竹島は韓国に武力占拠され、北方領土は半世紀以上ロシアに占拠されたまま、しかも大戦時のソ連が崩壊した時にロシアが主張する所有権とやらは白紙に戻して交渉ができたはずなのに日本はそれをしてこなかった。

 そして「どうも海底資源があるらしい」と分かった途端に、たいした掘削技術も持っていない中国や韓国がまるで火事場泥棒か後出しじゃんけんの様に領有権を主張し始め、武力を持った船団を他国の領土領海によこし始めた。


 こんな屈辱を甘んじている国が他にあるだろうか。

 世界史上にも例が思い出せない。もしくはそんな国はすぐに他国に攻められて名前を消されてしまっている。

 
 国と言うのは、「国民」と「領土領海」と「外国の承認」の3つがそろって成立し国際社会に認められる。

 「自分達は、●●人だ」と思っている人達が『国民』であり、明確な領土、そして「●●は独立した国だ」という客観的な第三国の認識によって国とみなされるのだが、日本は現在存在する国で最も長い歴史を持つ余り、自分の稀有な存在を自覚できていないのだろう。


 アメリカは建国から300年もなく、中国は国土は広く古くからの歴史はあるが統治していた王朝は民族もさまざまで一貫して安定した統治期間は非常に短い。現在の中華人民共和国ができてからは100年も経っていないし、共産党が国民党と内部分裂を起こして権力を握ったのは日本が敗戦して中国大陸から撤退した後の事だ。


 この『外国の承認』でいまだ国として認められていない良い例が台湾なのですが、国としての立場は脆弱でも台湾の国防意識は物凄く強い。
 徴兵制はあと数年でなくす方向らしいが、志願兵だけで賄えてしまう辺りが凄い。ロシアから武器調達をしている中国に対抗して、ロシアよりも高性能なアメリカから最新に近い平気を輸入し、中国との緊張地帯に備えている。


 凄いと思ったのが女性兵士の方が強くて役に立つということ。数千万する中国のミサイルが飛んできたら、数十万程度の小さなミサイルで迎撃するのだと訓練しているらしく、有事の時にはバイクの後ろに積んで前線に走るとか。

 羨ましい・・・・・・・・・。日本なんてミサイル何度撃たれたか。北朝鮮とか中国とか、援助受けている分際でこっちにミサイル何百基も向けてるというのに、迎撃はおろか、防衛の準備をするのにも自国内で反対意見が噴出するというorz


 日本人よ目を覚ませ。
 

 日本が自衛隊をなくせば戦争にならないというのは幻想です。

 憲法9条があれば日本が攻められないというのは馬鹿を極めた発想です。

 日本が友好感情と譲歩とお気遣いをしていれば相手も同じように日本に甘くなってくれると思うのは大きな間違いです。



 政治と外交はビジネスと同じで、舐められたら足元を見られてしゃぶりつくされます。

 外資系企業の日本進出ニュースに、「日本企業が買収される!」「日本人の雇用が脅かされる!」と怯えて大騒ぎになるのに、何故日本の領土領海を脅かされている現状に無関心でいられるのが、すご~く不思議。


 
 今回の領海侵犯と漁船の突撃は、これまで日本が平和ボケで近隣国を甘やかしてきたツケです。

 船長という名前の中国政府が派遣した工作員を、日本の法律を捻じ曲げてまで送り返したことによって日本の主権は侵害され、日本の国としての価値を著しく下げました。

 
 日本だけしか知らない人にはなかなか実感できないですが、外国に住んでいる日本人はこういった母国のニュースを聞くたびに情けなく、非常に強いジレンマを感じます。
 
 私も海外に出たことがなければ今のニュースも聞き流していたでしょう。去年の民主党政権誕生が決定した瞬間に凄まじい脱力感に襲われることも、ボンボン鳩の発言や脳みそアキ菅の発言にストレスを感じることもなかったでしょう。


 仕事で中国に行きますが、ぶっちゃけ仕事でなければ行きたくない国です。


 スラムはあるわ、観光地のちょっと一つ路地裏に入ったら文明から取り残された遺跡みたいな居住区はあるわ、ボッタクリは当たり前だわ、超強気でふてぶてしい物乞いは多いわ、パチモン&コピーブランドの客引きも溢れてるわ、それを取り締まる警察官は金次第でどうにでもなるわ・・・・。


 中国の『成功』といわれている大都市上海でさえこれだから、地方に行ったらどんな状況になるのやら。
 
 住居の移住、職の選択の自由もなく、国民に選挙権すらない国が、国連の中でたった5カ国にだけ与えられた特権である拒否権を持っているという矛盾。
 ぶっちゃけ中国が世界の為に何かしたことがあったか?と中国人に聞いてみたい。

 日本に留学して、日本語ベラベラの中国人の知り合いに、中国に仕入れに行くという話をしたら、「え!?」と驚いた顔をされて、物凄い真顔で「中国人を信用しちゃダメだよ!?」といわれた。



 中国人に、中国人を信用しちゃあかんと言われた。



 なんでも、日本の正直な商売社会に慣れた状態で中国に帰ったら、ドエライ目にあったらしい。
 彼曰く、「中国人は自分の身内以外は信用しない。血族の結束は凄く強い。でも血の繋がらない親戚は信用しない」らしい。


 自分の親兄弟は信用するが、兄弟の嫁や旦那は他人だから信用しないとか。どんだけ殺伐とした親戚関係なんだ。
 でもこの血の結束力があるから中国人は世界中のどこに言ってもチャイナタウンを作って独自のネットワークを駆使して根を張れる。

 

 ・・・・・まあ、移住されて国内にある種の治外法権を作られて、知らん間に違法移民が増大してしまう受け入れ側の国としては迷惑極まりないのですが、ね。



 尊敬や憧憬からこれほどかけ離れた国も珍しいと思うほど、中国は非常に荒んだ社会問題を抱えています。


 日本やアメリカで成功することを夢を見て留学やビジネスでやってくる外国人はいても、「自分の国を中国のようにしたい!」と思って何かを学びに中国に行く人はいないでしょう。

 

 見誤ってはならないのが、中国の主張と言うのが実は、中国という巨大な国土と多彩な民族を内包する国家を豊かに繁栄させる為のものではなく『中国共産党』という一党独裁を守る為だけのものです



 中国がやる事、言う事の全てが「中国国民の為」のものではなく「中国共産党の為」に終始します。自分達の権益を守る為ならば何でもやる国です。



 しかしながら、今回のむちゃくちゃぶりで中国は3つの問題に直面する事になったのではないかと思います。



 1つは、外国の白い目

 中国とて地球上の一つの国なのですから、自国だけではやっていけません。
 一党独裁を維持する為には外交バランスが非常に重要になってくるのですが、大人しい羊ちゃんの様な日本の、第三国であるアメリカなどが認めて太鼓判を押している領土領海にベタベタ野心の手をつけた事で、世界から「なんちゅー事をする国だ」と思われてます
 
 陸続きの東南アジアの国は「中国のムチャにあれだけの事をしてきた日本にあんな事をするのか」と警戒心バリバリです。


 なので、最近の中国の報道官のメガネのオバチャンは少しでも好印象を持ってもらおうと、微笑みながらの記者会見。


 間違えちゃいけません。
 あれは日本への態度を軟化させているわけでなく、ただ世界に媚びているだけです。


 2つは、自国民の反日感情の調整の難しさ

 中国は30年ほど前に天安門事件を起こしました。
 民主主義と、平等な選挙権を求めて立ち上がった学生達を逮捕したり、酷い例では国旗を振る自国民を戦車で生きたまま轢き殺しもしました。
 いまだにその時の死者数は明らかになっていません。

 今朝のニュースですが、この天安門事件に参加して投獄された後も、中国の一党独裁を非難し続けて当局に監視されている人権活動家の中国人にノーベル平和賞の候補にという話が出ていたのを、中国が圧力をかけて潰そうとしています。

 ノーベル賞はノルウェー王国が主催するものなのですから、誰を選ぼうと外国にすぎない中国がいちゃもんをつけることはできません。それなのに、圧力をかけなければならないということは、中国政府が中国人に民主主義に目を向けられている事を恐れての事に他ならないのです。

 天安門事件によって中国政府は中国国民からも非難されて土台が揺らぎました。その矛先を変える為に作られたのが『日本=大悪党の国』という反日教育です。
 
 反日ドラマと反日映画が国家主導で作られ、朝から晩まで流されて、学校教育も「日本鬼子」で染め上げられました。


 この洗脳世代が大人になったのが、ちょうど今回の激突をかましてくれた船長です。
 中国政府への不満を反撃してこない日本に向けて、問題を先送りにしてきた中国ですが、経済発展とともに貧富の差が広がり、富裕層からは更なる欲求があって扱いが難しくなっているのが現状です。
 今更、悪だと言い続けてきた日本を庇うようなマネはできず、かといって日本への攻撃を弱めれば腰抜けと言われ不満が政府を直撃します。


 外国の警戒の目と、自国民の不満を抑える匙加減に今、中国政府は危機感を持ち始めている頃でしょう。





 そこで大きな踏ん張りどころとなるのが3つめです。


 これは、中国の最大の誤算であったのではないでしょうか。
 


 
 それは何かというと、大人しい、今まで何をしても何を言っても最後にはヘコヘコ従ってきた美味しい美味しい鍋に入った家鴨ちゃんだった日本の中で、中国の困った時のお財布役だった日本人が今回の事を気に、中国に対して非常に強い反発心を見せ始めた事です。


 中国政府が日本を悪玉にしていたのは、一重に日本人が自虐意識で中国に言い返さなかったからです。
 中国を差し置いて経済発展したことへの妬みや、シナ事変からの屈辱を晴らしたいという報復の念もあったかもしれませんが、結局は日本に軍事力がなく、アメリカに守ってもらわなければならない弱者であったから、遠慮なく全部の尻拭いを押し付けてくることができたわけです。

 
 大金持ちの近所が玄関に鍵もかけず、フォーク1本もっていないのですから、泥棒としてはさぞかしやりたい放題できて痛快だったでしょう。

 けれど、ここ最近生まれた日本人の意識変化によって中国政府は今後の対応次第で自分の首を絞めることになるはずです






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Last updated  September 29, 2010 09:47:27 PM
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