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テーマ:本のある暮らし(3370)
カテゴリ:本日の一冊
2006年3月25日初版発行。著者・茅田砂胡。
今となっては懐かしいデルフィニア。 本編が終わったのは8年前なのね~。もうそんなになりますか・・。 つうか、私が読み漁ってたのはその5年後あたりなんだよね。 最初は表紙が気になって・・・。 挿絵口絵が沖麻実也さんで、じつに華麗な王様と中世的な美少女リィに惚れたの。 あとはネットで調べてかなりのファンがいる作品なのがわかって、何巻も出てるので買い揃えると大変だと思ってたら、図書館に揃ってるではないですか。 これは利用しない手はない(ケチ)。 リィはこの世界では少女の姿だけど心は男(獣)なので、これはもしかしてBLなのでは?と期待したのですが、二人の間にはイロケの欠片も存在してない。 「姿は女でも俺は男だ。男に惚れるわけが無い。ましてや本性は人間ですらない。」なんともはっきりとしたリィのご意見。 便宜上結婚はしたけど、そんな気持ちになったら噛み殺されるのは必然なので、王様もしらばっくれて手を出さなかったし、リィは妾を紹介するくらい王様を心配してた。 でも嘘も付けない性格の二人がぶつかり合いながらも強い信頼関係で結ばれていく過程が、読んでて気持ち良かったな。 彼らを取り巻く家臣(気持ちは仲間)も良い男ぞろいで、これがドラマCDとかアニメになったら、銀河英雄伝説並みに人気声優総動員だろうと思ってたりして。 国同士の戦記だからねー。沢山の騎士やら王様達がいるわけさ。不気味だけど見目の良い殺し屋一族も重要なポストにあるしさ。 さて、この本はその重要な家臣だった二人の騎士が出会った頃の話。 ナシアスが17歳でラモナ騎士団の見習い、バルロは13歳でティレドン騎士団に入ったが、サヴォア公爵の嫡子なので誰も叱る事が出来ず、その我がままさで問題児あつかいされてた。 対抗試合でナシアスに負けたバルロが、自分に手加減しないナシアスを剣の師匠に見込んで、家来を使って誘いに来るとこから二人の付き合いは始まったわけか。 本編ではすでに二人とも騎士団長になってたけど、性格せい反対な二人がどうして親友になったかの起点だね。 最後に少しだけ、リィが帰って一年後の話が出てたけど、ナシアスにもイヴンにも男の子が生まれて、王様とポーラにも二人目が出来てて、バルロは女の子二人いるけど13歳の時の子供を引き取る事になって、と一気にお子様ラッシュでどこも御家安泰だ。 みんなリィに子供を見せたがっているけど、天に帰った女神が戻らないこともわかってて、なんか寂しいけど、それはそれでいいんだよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月25日 02時55分47秒
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