大人の問題・今市子
日記がやっと追いつきました。それってもうすでに日記では無いのでは・・・。今日は秋とは名ばかりの残暑になって、衣替えもまだ早いんだけど、夏のおしゃれ着の汗取りしておくにはいい頃合い。綺麗に乾いたのでクローゼットにしまい込もうと隙間を作ってると、BL物資隠し保管場所になってるそこに見つけてしまった。今市子先生の「大人の問題」。・・・まあ、ちょっと休憩ってことで呼んじゃったんだけどね。もう何度読み返したかわからないけど、また読みたくなる。なんでだろう?Hなシーンは殆ど無いけど、ファンタジーと呼ばれる最近のBLとは一線置いた、家族や世間を巻き込んでのホモカップルの行方が興味深い。主役は、息子と6歳しか違わない料理上手な美形と結婚したオヤジと、家族に恵まれなくて心から甘えられる歳の離れた恋人と誰にも邪魔されずにいたいだけの二人ではなくて、それに巻き込まれる20歳の息子。と、元妻。5歳のときに父親がいきなりホモ宣言して離婚になったってのは普通に考えれば悲劇なんだろうけど、次々に問題が起きるオープンな家族関係が暗さを感じさせない。でも、父に男の恋人がいたって気にしてないふりで、気丈で明るい母を支え(?)ながら、ホモは遺伝するんじゃないかとか、その他の苦悩が形になって現れたのが、円形脱毛症なんだよね~。男の子ってデリケートなのよ・・。恋人が代わるたびに元妻に相談してくる父親が今度は真剣なんだと結婚して、その相手が自分と6歳しか違わない。これでやっと自分も結婚できると喜びながらも、今度は真剣なんだと元夫が離れていってしまう寂しさを息子にぶつける母。そんな母の本音を始めて聞かされて、パニックが倍増する様がかわいそうやら面白いやら・・。まあ、そんな自分の気持ちに素直に生きることを選んだ母も、元旦那の新しい奥さんの実兄と不倫の末,結婚にこぎつけるわけだけど、そのいきさつも実兄の性格もかなりなもんだよ。自分の彼女に説明できない複雑な家族関係も傍から見てれば面白いばかり・・・。どう乗り越えてみんながハッピーになる結末にたどり着くか、一冊に凝縮してあるんで読み応えありあり。今なら3巻ぐらいにはなってあたりまえの内容じゃないかな。この後描いた「あしながおじさん達の行方」、「楽園まであともうちょっと」は先月3巻まで出たよね?どっちもホモテイストされてるけど、社会的には暗い問題。でも今市子マジックで明るく読ませてどんどん引きずり込まれる。上手いよ・・・・どの話もすっごい好きvv大人に受ける内容で、このままゴールデンタイムのドラマにできそうなんだけどね。実写にはなって欲しくないかも・・。どっちなんだ・・・。