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月夜に夢を  

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2004.08.23
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カテゴリ:Life
よせばいいのに つい観始めてしまった。
明日は仕事だ、寝なくちゃいけない、頭ではそう思うのに
どうしても 彼女がこのまま逃げ切れるか気になって
手に汗握りながら 長い長いマラソンを結局最後まで観てしまった。

私が通っていた高校は 42.195KMを毎年走った。
当然プロじゃあるまいし その距離は本番でしか走らない。
体育の時間 始まりから終わりまでずーっと走ってみたって
遠く本番の距離には及ばない。
だから要するに ぶっつけ本番。自分の限界と遭遇することになる。

もともと私は 天賦の才で決まるような短距離より
長距離の方が好きだった。
つまり 天賦の才が無かったのだ。(笑)

むろん オリンピックレベルであれば
長距離だろうが 短距離だろうが 
肉体的な才能も精神的な強さも両方が求められるだろう。
だが あの頃の私達にとって
短距離は運動神経の良さの証明であり 
対して 長距離は 心の強さの証明であったような気がする。

途中 何度も歩きたい、と思う。
実際身体的な事情がなくとも 完走できない生徒は結構いた。
そうやって走ることに
何の意味も見出せなかった人達だったのかもしれないが。

もう いまとなっては あの距離を走るなんてありえないけれど
そうでなくても 自分を試される場面はいくつもある。
そう思うとあれは 私にとって実にいい経験だった。貴重な体験だった。
完走できて しかもそれなりの順位を残せた(と思う)
その達成感は その後の私の人生に根拠無き自信を持たせてくれた。


「後ろの選手に自分の姿を見せないようにすることは非常に大事」
昨夜の解説の有森さんのコメントが 思いのほか耳に残った。
一流のマラソン選手でさえ たかが背中の見える見えないで
追いつこうとする気力をそんなにも左右されるのか。

心を強くするのは 難しい。
長く苦しい孤独の中で 自分に克つのは難しい。
難しいだけに 必死になりすぎて
自分のことだけしか見えなくなってしまうのではないか。

だからこそ意識的にでも
有形無形の自分をとりまき支えてくれている存在に気付けるような
その感覚は忘れずにいたいと思う。

シューズにキスをした 野口選手のように。


彼女は あの瞬間 最高に綺麗だった。







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Last updated  2004.08.24 00:31:23
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