月夜に夢を　　

「連れ子のおまえ達を面倒みて来てやったのは　誰だと思ってるんだ！！
　生意気言う前によく考えろ！！」

（正確には言い回しが微妙に違うと思われるが　そんな感じ）

主人公の少年が　普段だめだめな設定になっている父親とぶつかり
そう怒鳴られる台詞が　ずしり胸に響く。

ステップファミリーと呼ばれる
再婚などにより血のつながらない人間関係を含む家族が増えている中
右隣にいる娘と　左隣にいる恋人と　スクリーンを見つめている私もまた
ひとごとではないわけで。


「自分だって好きなように生きてきてきたんだから
　あの子のやりたいようにさせてやってもいいんじゃないの？
　あたしは　それを認めてきたんだよ。」

象つかいになりたいという少年に反対する母親に向かって
彼女の母親（少年にしてみれば祖母）が言う台詞もまたずしり胸に響く。

将来　娘が選ぶ道をすべてまるごと　私は許容できるだろうか。
スクリーンの中の彼女と同じく　自分の好きなように生きてきた私にも
当然　同じことが言えるはずだ。
自問自答した。

私にできることといえば　まずは「好きに生きる」ということは　
そのおとしまえも自分できっちりつけることだとということを
娘にきちんと見せていくことだろう。

結果　それが　
ほかでもない私自身が育ててきた彼女の選択を受け容れるということにもなる。


そんなふうに　女優陣の演技力も手伝って
本編のストーリーの主題とは　少しずれたところでいろいろ考えた映画だった。
もちろんちゃんと泣いたけど。


・・・勉強してない。