テーマ:山歩きの楽しみは・・(374)
カテゴリ:Mountain
ひとりだと気が緩んだのか 起きるつもりの時間には目覚めなかった。
この季節の早朝は さすがに寒いし 暗いし で出発が遅めに。 ・・・と思った。たぶん。(既に一ヶ月が経過してからの記録なので記憶がさすがに曖昧) 名郷→天狗岩(男坂)→武川岳(△1052)→山伏峠→前武川岳→天狗岩(女坂)→名郷 名郷のトイレの横の駐車場に停めて歩き出す。 西山荘の脇の道を入っていくと 壁にたくさんのランタン。 夜はこの光で過ごすのだろうか。 この時期になるとあちこちで過剰なイルミネーションを目にする。 財政が厳しいといいつつ 寄付金を募り市をあげて公園や駅を飾りあげる。 この子達の将来を考えると心配だと憂うふりをして マイホームごと温暖化に貢献する。 みんなどうかしている。夜は暗いもので 灯りはもっと大切にすべきものなのに。 とまあそれはともかく しばらく家々の間を縫って舗装された坂道をのぼっていくのだが この集落は こだわって建てているなと感じる家が多い。 陽の光を思う存分受け止めそうな広いテラス(ベランダ?)に 木造の山小屋風の外観 暖炉や薪ストーブが似合いそうで そしてそれが 実用的な雰囲気なのに魅かれてしまう。 それでいて ただ古いだけ たまたま住んでいたのがここなだけ というのではなくて 我々はここの暮らしが好きで住んでいるのだ というかのような雰囲気。 いいなあ ここに住みたいなあ などと思っていたら 登山口の近くに建売住宅が。 ただしちょっと前述の雰囲気とはかけ離れてしまっていて フツウの住宅街にある造り。 それが売れ残っている理由なんじゃなかろうか。(余計なお世話だけど) 誰にも会わないなあ と思っていたら 前方でいきなりむっくり起き上がるひとがいて びっくり。 もしや 寝ていた? 登山道で? 尾根に出ると ごつごつ岩がお目見えして 少し雰囲気が変わる。 おまけに 風も冷たい。慌てて手袋をしてみた。 天狗岩は 迷わず男坂のコースへ。 良い天気が続いていたし 南側だということもあるのだろう 乾いていてのぼりやすかった。 足場の不安定なところもちゃんとつかまる岩があり 心配ない。 こりゃ筋肉痛になるな と思いつつ 腕の筋肉をつかっているかんじがなんとも心地いい。 植林部分と自然林の部分が見事にわかれているのが この季節はよくわかる。 天気がよくて 空気が冷たくて 眺め最高。 秩父の低山といえども 上の方はもう雪が残っていた。 武川岳山頂には11:00頃着。ベンチが四つぐらいあるが フル稼働。 おにぎりをほおばりながら 地図とにらめっこして考える。 このまんま戻ったら いくらなんでも面白くない。 だが スタートが遅かったために 最初に考えていた大持山方面は無理そう。 だいたい廃村をひとりで通るのはちょっと抵抗があるし。 無論 二子山までの往復も時間的に厳しいだろうな。うーん。 結局 名栗げんきプラザへ向かって 山伏峠から登り返そうと決めた。 ・・・のだが どこで間違ったか 尾根を伝って見晴台経由で下るはずが いつの間にやら植林の中を沢伝いに下っている。 まあいいか こっちの方が速いはずだし ということでそのまま行くことにしたのだが 林道に出た時点で迷った。 造りかけのような道を行くと(ガードレールはあるが舗装されていない) 一面のすすきに目を奪われるも ところどころ崖崩れが起きている。なんか厭なかんじ。 案の定 行き止まりになってしまったので 慌てて引き返す。 山の時間は早い。 お昼を過ぎるともう陽が傾くような気がして 14:00ぐらいじゃ既に夕方の感覚。 道に迷ったときは気分的にプレッシャーになる。 林道は途中で舗装道に変わり 車道に出た。 ここは歩道もほとんど無いに等しくカーブもきつく危ない。 山伏峠も決して趣がある場所ではなく ただ車道のこちら側と向こう側に登山口があるのみ。 前武川岳へと ここから登り返すのだ。 下りたり登ったりなにやってんだ?あたし。 そんな疑問がわくほど このコースは単調で面白くなかった。下山向きだな。 前武川岳の付近で 朝出会った登山道に寝ていたおじさんを見かけた。 今度は 登山道からはずれて 棒を振り回して遊んでいる。(ように見えた) 山で会うのはほとんど山ノボラーで下りているか登っているか休んでいるかなので こういう楽しみ方をしながら山にいる人に会うのは珍しい。 天狗岩は 下るときには 男坂はわかりにくい。 知らなければそのまま巻き道の女坂をすすむことになる。あたしも女坂へ。 紅葉もまだ残っている。 山々は連なっている。 こういった休日を過ごせて なんの不満があろうか。 と思っているあたりで 「ピストンにしちゃ遅いんじゃないの」と彼からメールがはいる。 心配してくれるひとがいる。 登れる山がある。 あたしはシアワセだ。 駐車場に戻ると ワイパーに集金袋がはさまっていた。 車のナンバーを書いて お金を入れてください とある。 ・・・これって ちゃんと申告してるのか? と思うあたり いわゆる職業病。 最近うちの事務所は 個人課税の調査が立て続けにあったため 余計そう思う。 めったに来ない個人がこんなに続くとは、と 所長は年末ジャンボを買ったそうな。 帰りはさわらびの湯に寄った。 なんとあの たらいのような露天風呂を改修工事するらしい。楽しみ。 寒桜もまた情緒がある。お風呂からあがると外はもう真っ暗で 満月だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.29 03:51:58
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