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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:本
「・・・・人魚のお姫さまは透きとおった両腕を 神さまのほうへ高くさしのべました。 そのとき、生まれてはじめて、涙が頬をつたわるのをおぼえました。 お姫さまは王女の額にそっとキスをして、王子に微笑みかけると、 ほかの空気の娘たちと一緒に、空へと昇っていきました。」 恋した王子様と、死ぬことのない魂の為に水の泡になってもいいから 人間になりたいと願った人魚のお姫様。 美しい声で本当の事を語れず、歌えもせず その足を、歩くたび突き刺すような痛みが襲っても 王子様の傍にいる喜びだけを胸に抱き 他の女性を選んだ王子様の幸せを願い 選ばれた王女様をも愛し泡となることを受け入れたお姫様。 ・・・ここで、このお話は、お終いなのだと思っていたの。 違うんだって。 もうひとつの願いの「死ぬことのない魂」。 お姫様が良い行いをしたので、空気の精になり あと300年良い行いをしたら「死ぬことのない魂」を貰えるんだって。 きっと、もうひとつの願いは叶うことでしょう。 何となく嬉しくなっちゃった。 全てが泡になるんじゃ辛すぎるもの。 人魚のお姫様は、もう魂を手に入れられたかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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