準決勝第1試合は9時30分開始だが、監督インタビューやメンバー交換の関係で、青森を7時に出なくちゃ。6時前に集合し、キャッチボールとバント練習だけして、バスに乗り込む。
今日の先発はエース藤林ではなく、変則サイドスローの神。これもゲームプランのひとつで、躱す投球がうまく嵌まって、序盤は五分。5回にホームラン絡みで3点取られたのは痛いが、八学光星を相手にこの点差なら、御の字としなくちゃ。
6回からは、エース藤林が登板。7回に2点取れ、その裏も何とか凌ぎ、ひたひたと横綱を追い詰めていく青商にスタンドの応援も味方して、球場の雰囲気は素晴らしいものとなった。
8回裏は八学光星が大振りを止めてミート打法に切り替え、着実に加点。青商は最後に蝦名がレフトへのホームランで意地を見せたが、ここで力尽きた。
負けは口惜しい。口惜しいが、春の大会のベスト4以上に価値のある、夏の大会でのベスト4だ。とりわけ、決勝進出の常連校(過去5年は連続で)にこれだけの試合ができたことを、今は誇りにして良いだろう。次の世代が競り合える力を蓄え、いずれは乗り越えるであろうその日まで。…と、これで終わりゃ格好良いが、帰りのバスが追突事故を起こし、都合1時間の足止めに。浪岡城という中世城館の入口で、歴史をやってる者にはお馴染みの場所だ。「史蹟浪岡城址」の石碑の裏にお堂があり、見たら「身代地蔵尊」と表示があった。ケガ人がなかったのもそのお蔭か。良い意味でも悪い意味でも、忘れられない日になったことであった。