ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

＜著者＞
滝本　竜彦

＜内容＞
普通の高校生山本は偶然恐怖のチェーンソー男と夜ごと戦う美少女戦士絵里と知りあい、チェーンソー男の出没する場所に毎晩絵里を連れていくことになる。
転校でもうすぐ東京に引っ越す事になった山本。　しかしチェーンソー男は日ごとに強くなっていく。　このままでは絵里は早晩殺される。・・・。

＜感想＞
この間読んだ「NHKにようこそ」がひきこもりの生活をそのまま描いたものだとすると、これは滝本が引きこもり生活の中で思いついた非常に象徴的な物語だ。
一見してあり得ない設定をごくごく普通の高校生活と交互におおまじめに書いていく。　チェーンソー男すら日常の一部のように。

絵里との心の触れ合い、雪に覆われた北海道の冬、そして鋭いローキック。

不思議とさわやかな読後感。

それにしてもチェーンソー男は何を象徴していたのか。　能登？　死んだ絵里の家族？

＜勝手にレーティング＞
ストーリー：4
文章：4
オリジナリティ：5
アマゾン：4.5
合計：17.5

＜その他の作品＞
NHKにようこそ！
超人計画
　