問題な日本語

「問題な日本語」を読みました。 殿堂入り!




<著者>
北原保雄 編

<内容>
取り上げられた最近の表現:
「すごいおいしい」、「こちら~になります」、「コーヒーのほうをお持ちしました」、「私って~じゃないですか」など
どちらが正しいか迷う表現:
「一所懸命vs一生懸命」、「斎vs斉」、「フロッピーvsフロッピィ」など

<感想>
出版社は辞書専門の大修館。 執筆者も辞書の編纂者。
おちゃらけたカバーのマンガのイメージとは裏腹に非常にまじめに「問題な」最近の表現を取り上げている。
 
安易な批判を避けて、その表現が生まれた背景を分析し、現代の表現として適当か、今後はどうなるのかを考察しているところが面白い。
考えるまでもなく、言語は世の中の考え方を反映して変化していく生き物である。 「新しい」「だらしない」など現代に定着している言葉が実は誤用から誕生したことも念頭に置くべきだ。

既成概念にしばられて、新しい表現を即座に排斥する前に、こういった冷静な分析をするのはいいと思う。

<勝手にレーティング>
納得度:4.5
オリジナリティ:4.5
実用度:4.5
アマゾン:4
合計:17.5






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