22日の日記
20代前半の頃は周りにも自分にも失望感を持っていました。なりたい自分になれなくて歯がゆかったし、社会に出たら大人達の世界は汚いものに見えていました。
全てにおいて理想と違っていた。
今では、何でも理想とは違っているのは当たり前で、その中で自分なりに折り合いを付けていくものだと解ってはいるが、あの頃はそう思えず、「周りが悪いんだ 世の中が悪いんだ」と自分を、不幸の主人公にしていた。
そんな時、ザインと出会った。
「小さい時、正しいと教えられた事が
通用しない世の中は おかしいと思いませんか? ザインでしか それを正す事が出来ないのです!一緒に世界を変えていきましょう!」
「ザインでこの世の中をひっくり返す事が出来るのを知ったのに ここで尻込みしてはいけないのです!!」
と 幹部が 熱弁をふるっていた。
パワーストーンで願いを叶えたかったし、こんな社会に生きているのは嫌だと思っていたので、幹部の話に賛同して 朝士になった。
それから何年も関わってきたのだけど、貧乏になっただけで 特に世の中は良くなったとは 感じません。
ザインをやめて、今は世の中は酷い事もたくさんあるが、そんなに悪くもないと思っている。
どこでどうなるか分からないけれど、みんな一生懸命生きている。
気に入らない事が起こったりもするが、怒ったり泣いたり、「ま、いいか」と流しているうち 楽しい事や嬉しい事があったりする。
特に何もなく、平凡な日々が続いたりする。
私は今 こういう生活を送れていることに感謝している。
もちろん、今より良い世の中になって欲しいとも思っている。
あんなに嫌だった世の中だったけど、この世の中が無ければ生きていけていないのだ。
そして、そこに小さな居場所を見つけて、ささやかな希望を持ち、私は 一応 生息している。
そして、時々 世の中が良くなりますようにと 照れくさいがコンビニ募金や赤い羽募金に僅かながら、協力してみたりする。
ザインにいた時、教祖の作文に、福祉の仕事や募金は偽善者のする事だと書いてあった。
偽善でもいいじゃないか お金はお金だ。少しでも助かる人がいるのは確かだろう。私はそう思っているのだけど。
とりあえず 今の私は理想だった自分とはちょっと違うけど、自分の生きているこの社会に感謝している。