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2013/08/20(火)21:12

熊野古道・大峯奥駈第1章 回想録(3日目その1)

大普賢岳、七曜岳、行者還岳_story(3168)2013.8.20 親父の日記が何冊か残っておりそれを見る機会があった。30年前の1983年5月に洞川(どろかわ)→山上ヶ岳→洞川を白装束の修験者として登っている。「大峰竜峰講」の一員として。71歳の時である。この前後に十津川温泉の話を聞いているので部分的に大峯奥駈の道を歩いている筈である。 六甲の山々をこよなく愛した親父であるが、このように講に所属して、大峯奥駈を部分的に修行していたのである。詳細な日記はほとんどが低山散策のものである。もっと詳しく話を聞いておくべきであった。 大峯奥駈第1章 回想録(3日目その1) 第63靡:大普賢岳麓から和佐又山、北山川流域の山脈 大台ケ原方向の日出ヶ岳など 大峯奥駈道の楽しみの一つ。 朝靄がたなびく山並み 世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を12泊13日で巡ってきました。 そのうちの大峯奥駈道(吉野川柳の渡し→熊野本宮大社)6泊7日の旅を第1章として回想する。、 3日目の行程(数字は標準時間) ■小笹の宿 →0:40→阿弥陀ヶ森→1:15→大普賢岳(1780.1)→1:15→七曜岳→1:10→行者還岳(1546.5)→水(行者雫水:3L)→1:10→行者還小屋→0:20→一の垰(タワ)→0:20→奥駈道出合→0:50→聖宝ノ宿跡→0:50→◎弥山(小屋泊) 合計 7:50 Google Earth上では13kmくらいしかないが、起伏が激しい。17峰もの峰々をup-downしなければならない。upの合計は1235m downは、970m。つまり今日の最難関は最後の弥山(1895m)への363mの登りとなる。 早朝、健脚の青年は食事を外で済ませて暗い中を出発していった。天気は快晴のようである。もう一人北に向かう男性は、まだ寝ているので静かに朝食を作る。荷物は、着かえ・ご飯・おかず・おやつ・コンロ・ボンベ・2Lボトルなどとすべて個別のビニールの包みとなっているためリュックに仕舞う時にガサガサと音がするのはどうしようもない。音がしない「包み」というものがあれば重宝である。 小笹の宿の豊富な水は、そばに聳える竜王岳(1725m)から100mの落差で流れきたものである。古道で最も便利な水場である。この流れに沿って高度をあげていく。 阿弥陀森(65靡)→脇の宿(64靡)→経筥石(きょうばこいわ)→大普賢岳(64靡)と登っていく。 この大普賢岳を東側を巻いて1kmを200mほど下ったところに笙の窟(しょうのいわや 62靡)があり、大峯金剛童子の虚空童子の居所といわれ修行の聖域となっている。本来の修行道であればここもお参りしなくてはならないのだろうが、パス。 弥勒岳(別名 小普賢岳 61靡 1655m)→薩摩ころげ→国見岳(1655m)→稚児泊(ちごとまり 60靡)→七ツ池宿→七曜岳(59靡 1584m)はクサリ場の連続であり、難所が続く。靡も数多くある。 行者還り(ぎょうじゃかえり 58靡)の麓に、遭難碑がたち涙をさそう。小笹の宿から弥山までの行軍の途中疲労困憊となって倒れた大阪工業大学ワンダーフォーゲル部員は皆の必死の看病にもかかわらず翌朝命を落としたという。48年前の5月の出来事であるが、暴風雨が吹き荒れていたのでろう。低体温にも陥ったのであろう。 こちらもすでに疲労困憊であるが歩を先に進めなければならない。行者還岳を巻き、行者還小屋に到着。この小屋は奥駈道で最も美しい避難小屋であった。個室があり、蛇口から水が出てくる。直前にあった水場「行者雫水」から引っ張ってきているのであろう。宿泊のお勧め。 先を急ぐ(明日に続く)。 第59靡:七曜岳から大普賢を眺望 朝7時43分の大普賢岳を仰ぎ見る。 クサリ場が続く一瞬に、視界が広がった。 小休止を兼ねてスケッチ。 第58靡:行者還り 手前の奥駈道 このような優しい山道が続けばよいのだが・・ 北の大峯奥駈道ではめずらしい草地の光景。 写真:七曜岳頂上 裸の大岩は畳十畳くらい。 奥駈道はこの岩を越えて南側を下っていく。 写真:行者還小屋 鞍部のわずかな台地に建設された比較的新しい小屋。 内部は2部屋に分かれ20人ほどが宿泊できる。 共同スペースに蛇口があり、近代的。 背後は行者還岳((1546.5m) Picture1(sketch-direction 90°am6:30 Sketch point:Daifugendake-south,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 34.227389,135.962011(°)(34°13'38.6" N,135°57'43.24" E)標高1716m Picture2(sketch-direction 58°am7:43 Sketch point:Daifugendake,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 34.217942,135.955081(°)(34°13'4.59" N,135°57'18.29" E)標高1559m Picture3(sketch-direction 90°am6:30 Sketch point:Gyojyakaeri,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 34.204708,135.945044(°)(34°12'16.95" N,135°56'42.16" E)標高1489m Google Earthを楽しむ方法 Blogに掲載されている画像はすべて場所名、方位、時刻、GPS情報と標高を付けています。このうちGPS情報(ex. 35.645569,139.615544(°)など)を、Google Earthのジャンプboxに貼り付けて検索ボタンをクリックすると、スケッチした場所に飛ぶことが出来ます。

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