テーマ:スケッチ(560)
カテゴリ:ジョグ&スケッチ
横尾忠則展、東京ゲートウエイに向けてのrun、JCB公開リハーサル
Tadanori Yokoo Exhibition, run for Tokyo Gatebridge, JCB Public Rehearsal_ story(4512)2021.9.25 The harvest moon has passed and autumn has arrived quickly. The 84th Subscription Concert will be held tomorrow on September 26th at Dream Hall,Fuchunomori Art Theater , opening at 13:00 and starting at 14:00. The capacity is 800 people, but I don't think it will be full, so please come visit us. It's a free performance. ・ 中秋の名月も過ぎ足早に秋がやって来た。 第84回定期演奏会(無料公演)は明日9月26日府中の森芸術劇場どりーむホール、13時開場、14時開演でホロビッツ:韃靼人の踊り、バルトーク:舞踏組曲ドボルザーク:交響曲第6番を演奏します。定員800名です。 ・ そこで弾いているのはViolaであるが、大学オケではViolinを弾いていた。昭和54(1979)年11月の創設時から練習を続けている市民オケはかれこれ42年になる。府中市に市民オケができると聞き、趣旨替えをして初めてのViolaで参加した次第。楽器歴は小学校4年からであるので、Violin25年、Viola42年となる。人生の大半を弦楽器を担いでやってきた感じ。その割には一向に上達しない。カミさんに聞いてみた。こちらは小学校2年からピアノをやっているという。年齢差を考慮すると同じ芸歴だがこちらのほうが格段にうまい。 ・ ■今回のオケの並び・・「対面配置」。左から,Vn1,Vc,Va,Vn2。Vn1(第一Violin)とVn2(第二)が対面になる。Kb(コンバス)はVn1、Vcの後ろ側、ティンパニは指揮者正面、Tu(チューバ)とTb(トロンボーン)は上手(右)後ろに配置。 ・ ■そろそろコロナが収斂する兆し。 コロナは第6波の立ち上がりがなければ10月7日に収斂すると私turbo717は予想している。秋になり天候もよくなってくればまたぞろ旅行に行きたいという気持ちが沸き上がる。オケ活動で困るのは 休団しない限り長期の旅行は不可能なことだ。勢い短い旅行を週間に行うというのが常となっている。山にテントを担いで行ってみたくもなる秋日和。来襲を予定する台風には気を付けながら。赤ん坊も泣いているようだし、ポーランドからやってくるブレハッチの演奏会も10月末に目白押しだし、ますます忙しくなる今日この頃。 ・ ■今週の1枚 Mt.Otake over the hill of Nanakuni pass (ベランダから大岳山を眺望 2021.9.25 9:00) マンションのL字型に張り出したベランダは40平米。「共有スペース」と謳い文句のベランダは格好のテン場。ここでテントを張りながら一夜を過ごしてみたくもなる。網戸を開けていても虫が入ってこない天空なので、さぞ快適だろう。 北向きに見える山々をスケッチしてみた。東京からだと観音さんに見える山が、大岳山(おおたけさん 1266m)。手前の丘が七国(ななくに)峠の稜線。山の頂にあるビルは法政大学、東京家政学院大学など。真ん中は町田市立相原小学校、手前右は俵万智さん出身の橋本高校。 ・ ・ 目次 徒然の記その1 バルトークの伝記「歌のなる木と亡命の日々」 徒然の記その2 2つの五輪会場+東京ゲートブリッジへ向けてLong Run 徒然の記その3 GENKYO 横尾忠則展 徒然の記その4 道のValue(ジョギングとcamino道) 徒然の記その5 バッハ・コレギウム・ジャパン 公開リハーサル 徒然の記その6 Covid-19 日本・世界状況 ・ ・ ・ 徒然の記その1 バルトークの伝記「歌のなる木と亡命の日々」 2021.9.21(火) ■ひのまどか著の「バルトーク-歌のなる木と亡命の日々」(作家の物語シリーズ) (リブリオ出版 1989)を図書館から借りてきて読んだ。 ここでの「歌のなる木」とは、昔ながらの民謡を歌う農民を意味し、民族のルーツを知るうえで宝の山であることを意味する。「亡命の日々」とはヒトラーに傾くハンガリーを避けNYに亡命する苦しい日々を言っている。なかなかセンセーショナルな表題である。 ひのまどか著の「作曲家の物語シリーズ」は小学校高学年向きの本で、ところどころルビが打ってあってページが厚く286ページながら680gもあるなかなか重い書籍であるがなかなか面白い。出版年順に見ていくと「チャイコフスキー1981、バッハ1981、ベートーヴェン1985、ドボルザーク、シューベルト1985、ワーグナー1984、ブラームス1985、バルトーク1989、ヴェルディ、モーツァルト1990、ボロディン・ムソログスキー・リムスキーコルサコフ1992、シベリウス、ハイドン1996、ヨハンシュトラウス1998、プロコフィエフ2000、スメタナ2004、ショパン2006、バーンスタイン2006、ビゼー2007・・」。よくこれだけ書いたものである。巻末にはゆかりの土地をくまなく訪れている記事があるため年に数回海外調査をしている。まぁ伝記作家のようであるが、芸大のヴァイオン専攻卒で民族音楽を専門とする。 恐ろしく精力的である。余りにも面白い物語シリーズなので全部読みたいと思う。小学校には必ずと言っていいくらいに置かれている図書である。 ・ さて、このバルトーク(Bartók Béla 1881-1945.9.26)。体重は痩せてがりがりであり40kgしかなかったこともあるくらいに病弱であったという。民謡を集める為エジソンが発明した20kgものフォノグラフ(大型のらっぱ状の集音器と蝋管)をかつぎ村々を旅したというからすごい執念である。ハンガリーに隣接するルーマニア(この名の通りローマから流れてきた民族が暮らす)よりもっと東のトルコや中央アジアにハンガリー民族のルーツがあったと5音音階の民謡から解明を試みるのだ。民謡を1万曲ぐらい集め、聴音して記譜し、分析をしていったという。アフリカ、中央アジアに至る広範囲の調査を行っていたが世界情勢も厳しくなり、世界大戦勃発直後にニューヨークに逃れる。妻がユダヤ系であったことも大きな理由だろう。民謡の研究は当時は過小評価しかうけられず、コロンビア大学での研究生活も半年刻みの契約の延長で、亡命生活は苦しいものであったという。 ピアニストとしてカーネギーホールに立ち、無伴奏ヴァイオリンソナタはメニューインの依頼で作曲し、初演も1944年実現している。生活は周りからの援助に寄ったという。本人は死ぬまでそれを知らされなかった。最後は白血病で64歳でなくなっている。9月26日は命日にあたり、今年は没後76年である。偶然の一致だろうか。心して演奏したい。 因みに舞踏組曲が作曲された1923年(バルトーク42歳)は、妻ツィーグレル・マールタと離婚し、ピアノの弟子であったパーストリ・ディッタPásztory Ditta(1903-1982 当時19歳)と再婚している。「舞踏組曲(Sz.77)」は政府の委嘱により、ブダペスト市政50年祭のために作曲された管弦楽曲であった。翌1924年には次男ペーテルが誕生する。この後、「ピアノ・ソナタ(Sz.80)」(1926年作曲)や「ピアノ協奏曲第1番(Sz.83)」(1926年作曲、1929年改訂)などを発表とブダペスト市内ブダの丘の一つグッガー丘の中腹にあるチャラーン通り27番の家に住んだ時でNY亡命までの一番充実していた時期ではないだろうか。NYでは地下鉄231丁目駅から徒歩22分のリヴァーディルのケンブリッジ通り3242番地に安住の地を見つけたがこれがチャラーン通りの家とそっくりであったという。なんと幸せな一時であったろう。22分間の地下鉄一本の乗車で116丁目駅に着く。コロンビア大学の正門前の駅である。客員助手の仕事をつづけた時期は1940から1943。1945に白血病で死去。墓地はNY郊外のフェルンクリフ墓地。遺体は指揮者ゲオルク・ショルティらの尽力で1988年7月7日ハンガリーに移送され、国葬によりブダペストのファルカシュレーティ墓地に埋葬された。 バルトークを少し識るようになってなにか愛着がわいてきたのだ。「バルトーク・ピッチカート」とよく呼ばれるのは弦を弾いてその弦が指盤の上に打ちつけられるほど強く、弦が切れんばかりにはじけと。そこで使われる言葉としてのバルトークしか知らなかったが、今回の舞踏組曲に散りばめれた5音音階や素数や黄金分析やフィボナッチ数列などから底知れないバルトークの凄さを肌で感じる。いつかハンガリーやNYに行く機会があれば足跡を訪ねてみたい。生誕の土地は今はルーマニア領土内にある。国境近くの寒村はGoogle MapのStreetViewでも訪れることができる。伝記にあるようなポプラ並木の道は地平線まで続く。そこをバルトークが辿ったのである。 ・ ・ ・ 徒然の記その2 2つの五輪会場+東京ゲートブリッジへ向けてLong Run 2021.9.22(水) ■今週のLongは水曜日。久々の新木場である。 ・ 今回のコースは下記である。()は交差する道路や川など。【】は通り名 コース:橋本4:38→潮見(京葉線)6:10→漣橋(さざなみばし 砂町運河)→辰巳の森海浜公園-東京アクアティクスセンター(Tokyo Aquatics Center:五輪・パラ水泳会場)→東京辰巳国際水泳場(五輪・水球会場)→新木場駅→東千石橋北→若洲橋→若洲シーサイドパーク(若洲公園キャンプ場、若洲海浜公園・海釣り施設など)8:27→(x 若洲昇降タワー:x 東京ゲートブリッジ往復 )→若洲ゴルフリンクス脇の遊歩道→8:55北端展望台9:15→若洲橋→夢の島緑道公園→夢の島大橋10:04→新砂二丁目→一丁目→(塩浜通り)→東陽橋→東陽町→東陽公園→大横川(大横橋)→木場公園11:03→11:35MOT(東京都現代美術館:GENKYO 横尾忠則展)12:30→(深川資料館通り;かかしコンクールの作品が並べられていた)→白河一丁目公園12:46→西深川橋12:53→都営新宿線・森下13:05 6時間 21km min0m max11m up(+88) down(-88) 歩数33,931 ・ ■run感想 東京ゲートブリッジは2012.2完成の橋であり、その年の5月には早くも見物に行って歩いている。全長2.6kmの橋の内、真ん中部分の1.6kmの陸側のみが歩行可能である。若洲昇降タワーから上がって、 東京ゲートブリッジの東側の中防タワーまでが一般に開放されている。上陸はできない。それから9年ぶりの橋であるが、徒歩で渡るには時間制限があった。am10-pm5という時刻制限でトライはお預け。混雑を避けるための早朝runningではとても実行できない時間帯である。 平常時に戻ったら再度トライしよう。 ・ このrunでの海抜は0-11mしかない。高い建物も少ないので、ここで津波がくればoutである。若洲公園キャンプ場は有料の施設でぐるっと高いフェンスが張り巡らされている。若洲海浜公園・海釣り施設などもすべてフェンスで囲われているためrunを間違えれば、道を閉ざされることになってしまう。若洲公園の外側の工場地帯を回り込み、海釣りの施設に入ろうとしたが扉が閉まっていた。フェンスで遮られて進めないのだ。なんとポーランド以降のフェンス越えである。こちらは網目が小さく、靴がひかからないのだ。リュックとポシェットと靴などを向こう側に放り込み、裸足となってよじ登るも重力という抵抗にあい苦渋の痛み。扉のひとつも開けておいて欲しいものだ。若洲海浜公園の東側でゴルフリンクス脇の歩道はすばらしい。起伏があってちょうどよい2.5kmほどのプロムナードを楽しめる。歩く人はおらず穴場ではないか。葛西臨海・-海浜公園と、遠く、ディズニーランドとディズニーシーが遠望できる。 ■夢の島・・湾岸道路の北側の区域で現在は大半が区立「夢の島公園」。43haの広さを誇る(新宿御苑は58.3ha)。1938年から東京市飛行場建設のため埋め立てが開始された。羽田が整備されたため飛行場計画はなくなり、戦後まもなくは海水浴場として賑わった。将来遊園地などが計画され、埋めたてられた地を「夢の島」と呼ぶようになった。だが1950年代の高度成長期に東京都のゴミ最終処分場として決定し、1957(s32)年から埋め立てが開始された。1967年(S42)にごみ埋め立てが終了。隣接する南側の町は新木場、若洲。 公園のなかに第五福竜丸展示館があり実物が展示されている。「夢の島緑道公園」は首都高速湾岸線のすぐ北にあり築山の高さは江東区最高の11m。 ■若洲海浜公園、江東区立若洲公園・・海釣りができる都内有数のポイント。コノシコ、小カサゴ、シーバス、カマス、サバなど多彩な釣りを楽しんでいる。ゴルフ場(ゴルフリンクス)とキャンプ場があり、東京ゲートウエイの夕焼けの光景は絶景。 ・ ・ ・ 徒然の記その3 GENKYO 横尾忠則展 2021.9.22(水) ■横尾忠則(1936-)の回顧展のような感じ。数千点にもおよぶ作品を1階と3階の企画展スペースに所狭しと並べられ観るのに1年はかかるという膨大なものである。作品1点に10分を掛けなければ理解できないだろう。通常の展覧会のようにさっさと通り過ぎることができないほど緻密である。テーマーも膨大「神話の森へ」、「多元宇宙論」、「リメイク/リモデル」、「越境するグラフィック」、「滝のインスタレーション」(1万3千枚の写真がガラス張りの部屋の天井まで並ぶ、水が実際に流れているように見える絵の数々)、「地球の中心への旅」、「死者の書」、「Y字路にて」(Y字路に建つ先端の家を何百枚と絵にした作品が並ぶ。)、「タマへのレクリエム」(15年間生を共にした愛猫の思い出)、「横尾によって裸にされたデュシャン、さえも」、「終わりなき冒険」、「西脇再訪」(横尾の郷里は兵庫県西脇市)、「原郷の森」、「アーカイブ」(2階の小部屋に幼少期からの作品。このときすでに模写とコラージュという横尾の要素が出現している。) 1人でこれほどの絵を描けるものだろうか。堪能を通り越して脅威にさえ感じる。 ・ ・ ・ 徒然の記その4 道のValue(ジョギングとcamino道) 2021.9.24(金) ■道のValue ヨーロッパの長旅で、camino道を、K(景観)+F(形態)+I(傾斜)+Q(質)+S(音)で点数化してみて歩いていたのであるが、現在の街角ジョギングではどのようなものになるのであろうか。 色んなファクターが重なり合うので、100点満点では足りないのかもしれない。今後精査して行こう。まずは第一考察結果。 【ジョギングの道】 景観・・・20点・・湖畔や川筋の専用歩道(ex.山中湖の周回遊歩道、緑陰の専用道)、18点・・・閑静な住宅街で車が通らない専用歩道(八王子・みなみ野、南大沢地区)、 0点・・工場街で常に騒音、金属の焼ける匂い、車が多い道、灯の無いトンネル 形態・・・20点・・道幅10m以上の歩道(銀座中央通り、相模原・西橋本地区の歩道) 18点・・道幅5m以上の歩道(五日市街道の歩道)、・・16点・・道幅2mの専用歩道(若洲海浜公園の遊歩道など多数) 4点・・側溝の上が歩道、断面が傾斜しており走りずらい道、雑草が生い茂り手入れのない道 0点・・道なき道(河原のブッシュ、やぶ漕ぎ) 傾斜・・20点・・進行方向が平坦、18点・・ゆるい下り坂・・ 質・・山道の場合の20点・・道幅2m以上の登山道(高尾山縦走路)・・ 林道の場合の20点・・道幅5m以上の整備が行き届いた道・・ 都会の場合の20点・・ガードレールと街路樹がある歩道・・5点・・白線のみ、0点・・何もない一般の私道など 音・・20点・・静寂、0点・・交通量の激しい国道など 100点満点のジョギング道とは、山間の静寂な道、道幅が10mもある専用歩道、時々富士山が眺められ、随所にベンチや展望台が整備されている道(ex.山中湖畔遊歩道、町田・八王子の尾根緑道(チップを敷き詰めた道も並走する)) 【巡礼の道】 ここでは1人が通れればよいので道の幅は言及しない。また長さ、気象条件などの不確定要素、前後の道の情況なども考慮はせず。 景観---20点--開けた牧草地、海の見える景色、チロルを思わせる山の風景など。18--緑陰の中 0点--閉塞感のあるトンネル、塀で囲まれた暗い場所など。 形態---20 草道、18 浮き石が出ていない整備された土道、16 浮き石が目立つ土道 14 砂道、砂浜、板道、石畳 12--石ごろの荒れた道 10 階段 8 車の余り通らない一般道、-------0--車が多い国道 傾斜---20 平坦 18 緩い下り坂 16 緩い登り坂、14 きつい下り坂 12 きつい登り坂道 10 とても厳しい下り坂 8 とても厳しい登り坂 6 段差1mもある岩ごろの登り坂 4 段差1mもある岩ごろの下り坂 質---20 乾いた道 10 湿っているがまぁまぁ歩ける道 2 泥んこ道 音 20 小鳥のさえずりのある道、0 高速道路の激しい走行音が絶えず聞こえる道 ・ 100点満点のcamino道とは、開けた牧草地で牛が草を喰み海が見える景色。乾いており、平坦な草道を歩み、木々から小鳥の声が聞こえてくるような道・・「Camino del Norte;北の道」では多かった。camino道を考えるとき上記で外した色んな条件やその日の気分などおそらく全ての要素が含まれる。土の道は想いに寄り添い、コンクリは想いを跳ね返す。道を歩くというのは人生を歩くのと似ている。up-downしかり。どれもずっとは続かない。深いテーマである。 camino道に関しては、ヨーロッパ横断紀行(2015-2016)のうち「北の道(Barquera-Ferrol)」から抜粋した。 http://turbo717.ciao.jp/camino/200_000_015_San%20Vincente%20de%20la%20Barquera-Ferrol_rev1.htm 【38.9/22(木)Soto de Luiña(ソト・デ・ルイニャ)から-Luarca(ルアルカ)まで】 ・ ・ ・ 徒然の記その5 バッハ・コレギウム・ジャパン 公開リハーサル vol.36 2021.9.24(金) ■1年ぶりの公開リハーサル。コロナ禍で、Bach Collegium Japan(BCJ)のリハーサルは抽選となっているが、昨年に引き続き抽選に当たったので、調布駅前のグリーンホールに駆け付けた。 調布に住む大学時代のオケ仲間もやってきていてすこし談笑。 本日のプログラムは9/26(日)オペラシティで演奏するBCJ第144回定演のL. v. ベートーヴェン:「交響曲 第2番 ニ長調 作品36」「オラトリオ《オリーヴ山のキリスト》作品85」のうち交響曲 第2番を1時間ほど。 ・ 解説が面白かった。当時は交響曲の間に、歌曲を入れて演奏会を開いたものであるという。1803年の初演では、交響曲1番と2番の間に挟まれた歌曲が、この「オラトリオ《オリーヴ山のキリスト》作品85」であるという。交響曲第1番はハイドンの模倣のようなところがあるが、この第2番からは新しい曲風になったという。クラリネットを初めて採用したとも。ちょうど耳が悪くなる時期で、絶望から弟に向けて書いた文章が後に「ハイリゲンシュタットの遺書(Heiligenstädter Testament)」と呼ばれるものである。1802年10月6日にハイリゲンシュタット(ウィーンにある)において、弟であるカールとヨハンに宛てて書いた手紙である。この手紙は存命中は開けられることはなく机の中に仕舞われていたのだと。悲嘆に満ちた内容であるのにも拘わらず、その後仕上げられたこの2つの曲のなんと素晴らしいことよ。悩みが何かの方法で解決したような出来栄えであるという。(turbo717 注:楽譜から音が飛び出してきて頭の中で合成され鳴り響く、そのような感覚の頂点に到達できたのではないだろうか。) 交響曲2番はそんな素晴らしい作品である。ベートーヴェンのターニングポイントとなった曲である。その2楽章と3楽章を今日は聴かせていただいた。陶酔の1時間であった。東京オペラシティーのチケットは完売であるが、netで配信されるという。ぜひ聴いてみたいものだ。 ・ ・ ・ 徒然の記その6 Covid-19 日本・世界状況 2021.9.24(金) 25(土)はゲネプロがあるため1日早くまとめる。 ■ワクチン接種 情報源: ・NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/ ・日経:https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/#cumulativeVaccinationsWorldwide ・ 日本では2回のワクチン接種人口が9/22時点で6,984万人(55.3%)となり、米国の54.8%を抜いた。1日平均102万回の接種である。猛烈な勢いで接種が進められており頭が下がる。64歳以下の2回接種の割合は9/22時点で34.2% (3,111万人)。(1日平均0.64%伸展)と徐々に増えてきている。これが40%になるのは10月1日、70%になるのは11月16日と予想。若年層の接種が増えてきている。 ・ 世界では9/22時点で60.3億回。約2,820万回/1日平均のペース。米・中・印で56.5%を占めている。 接種完了人口の割合(9/22時点) ポルトガル 83.4%、UAE(United Arab Emirates) 82.6、シンガポール 79.9、スペイン 76.7、チリ 74.0、英国 66.6、伊 66.2、仏 64.0、独 63.4、イスラエル 61.8、チェコ 55.4、日本は55.3、米国 54.8。 2回接種率1位で83.4%のポルトガルは100万人単位で新規感染者(1w平均の1日)79(107)人で先週比0.74(先々週は0.68)と減少。減少幅は少なくなったが減少自身は8月29日以来続いている。55.3%の日本は同33.4(47.6)人で先週比0.7(0.48)と8月29日から減少が続く。 下図はワクチン接種率を付記した新規感染者の国別グラフ。 コロナ禍は、η(イータ)株、ε(イプシロン)株・・・ギリシャ文字が続く限り、永遠と続くのでは。 米国(2回ワクチン接種率54.8%)、英国(同66.6)、仏(64.0)、イスラエル(61.8)、日本(55.3)、シンガポール(79.9)を比べてみるた。 シンガポールをのぞき他は1.0以下、シンガポールだけが1.7倍と逆に増えている。人口密度8227人/1平方kmと日本の336人の24倍なのでワクチン未接種者とのソーシャルディスタンスが保てないため増加しているのではないか。 ・ ■日本 グラフ1:日本の新規感染者数の推移:(クルーズ船を含む) 急激な下降が続いているがすこし緩やかになったため第6波があるとした場合の波の底を10/2(土)、第6波がなく下がり続けるとした場合のゼロベースの日程を10/7(木)と予測した。ワクチンの進展と、イータ株などの新規感染報告と、制限解除後のリバンドも予想され予断を許さない。 ・国内累積感染者が9/20に168万人を超えた。死者総数は9/23で17,400人(感染累計比 1.03%) グラフ2:日本:都道府県データ(新規感染者の推移) 東京・神奈川・埼玉・千葉は人口比29%であるが、新規感染者率の33%がこの地域に集中している。地方への移動と帰還で全国規模で増加中。いまこの数値がどんどん減ってきており全国的に平準化。 曜日毎の変動に特長があるが、東京は8/13(金)のデータから金曜日毎にピークを迎えながら下降を続けている。新規感染者数と新規死亡者数の推移をグラフ化した。右が東京、左が大阪。 新規感染者数の推移(大阪、東京) 新規死亡者数の推移(大阪、東京) 東京は死亡者数が9/16過去最高の24名を記録し、高い値を周期的に出している。 病床使用率の上昇、若者の死者の増加など医療の逼迫を物語っている。 10万人比では、上から沖縄、大阪、愛知、東京、兵庫、神奈川、京都、埼玉・・。全県で激しく下降中。 ・ ・ ■世界分析グラフ・・(ジョン・ホプキンズ大学データ 2021.9.23(木) 21:21のデータに基づく) 地域別に100万人単位の増減を示している。すべて減少方向。 ・ 新規感染者数と死者数の推移 全体としては第5波が下降に向かって限りなく減少方向。 米国は1w平均で1日14.4万人と若干の減少。先週比0.75である。英国は複雑な山を描き再度上昇の兆し。先週比1.1。1日32,592人の平均感染者数。だが医療は逼迫していないので通常の生活に戻りつつあるという。 ■世界の感染者は 9/23には累積の感染者数は2億3千万人を超えた。1日平均50.6万人(先週は54.9万人)であり減少傾向が続く。 死者は9/23に472万人を超えた。1日平均8,438人規模で先週より673人の減少。 地域毎の死亡率(死亡者/感染者累計)は全世界2.1%に対して南米3.1%、アフリカ2.5%、で。bottomが オセアニア1.2%、中近東の1.3%である。アジアは1.6%と中近東との差がある。 新規感染者の1日平均(直近1w) 1位 米国(14.4(先週15.4)万人)、2位 ブラジル(3.6(同1.5万人))、3位英国(3.1(3.1)万人)、4位インド(3.1(同3.0万人))、5位 トルコ(2.8(2.5)万人)、6位 ロシア(2.0(同1.8)万人))、7位フィリピン(1.9(同2.1)万人))、8位 イラン(1.6(同2.4))。 世界 人口(百万人)、感染者累計数(K) 、+新規K(1W平均) 、 死者(D)、+新規D(1W平均)、 100万D、 K-2W:1W比率、 D-2W:1W比率 感染者累計数順。 世界 7713 230,189,529 +529,484 4,721,127 +8,438 612 0.97 1 1.米国 329.065 42,547,004 +143,986 681,222 +2,085 2,070 0.93 1.02 2.インド1366.4 33,563,421 +30,871 446,050 +303 326 1.04 0.48 3.ブラジル211.05 21,283,567 +35,565 592,316 +531 2,807 2.34 0.9 4.英国 67.5 7,565,758 +31,248 135,961 +141 2,014 1 0.93 5.ロシア145.8 7,248,572 +19,702 197,834 +785 1,357 1.08 1.06 6.仏 65.1 7,061,878 +7,723 116,989 +74 1,797 0.86 0.88 7.トルコ83.4 6,932,423 +27,652 62,307 +238 747 1.12 0.95 8.イラン82.9 5,493,591 +16,455 118,508 +348 1,430 0.69 0.68 ・ ワクチン接種完了人口が66.6%の英国が新規(1W平均)Kで+31,248(先週+31,341人)と0.9969倍の増加でかろうじて1以下である。 ・ 34. スウェーデン10.1 1,148,641 +730 14,813 +10 1,467 0.67 1.75 スウェーデンの新規感染者 1週間の1日平均は667(先週1,087)人で、2w,1wの増減は0.67と減少。 グラフ3 世界の感染者数 直近の2w,1wの比率で1以上の国・地域(1週間の新規感染者数が前週のそれより増えている国・地域は74/205で36% 2ヵ国・地域の増加。値が高い国地域はサウジアラビア 11、コンゴ 5、ボツワナ 5、ラオス 2.35、ブラジル 2.34、ジブチ 2.34などが高い国地域。 アフリカ55ヵ国のうち18ヵ国(+2)。南米では11ヵ国のうち7ヵ国(+3)、中米では23ヵ国のうち10ヵ国(-4)が「1」以上である。 アジアの感染者累計(対数グラフ) アジアでは、人口100万人単位でみると、インドネシアを除き、新規感染者数は軒並み減少傾向。 日本(1w前の1w/2w比) は0.8→0.48→0.7と減少をkeepしている。 人口100万人単位の感染者累計では日本119(先週117)位 感染率1.33%、死者0.014%。 ・ グラフ4 地域別感染者数推移と死者数の推移(地域別人口100万人グラフ) 北米、南米、欧州の3つの地域は他の国々とは傾向が違い2極化。死者の方は南米が上昇を続けている。 (編集後記)・・毎週土曜日午後に発行している絵日記blogです。 その他:turbo717のActivityは下記HPで公開しています。トップページからヨーロッパ6700kmの記録、巡礼データベース、歩き塾blog、課外授業(音楽活動履歴、インド数学、Excelによるパズル)などへリンクを張っています。 http://turbo717.ciao.jp (作家の物語シリーズ)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ジョグ&スケッチ] カテゴリの最新記事
|
|