移植前-全検査【移植前検査】移植は自己免疫力を徹底的に破壊して臨むので、その時に自らが原因で感染症を起こさないよう、問題点は改善しておく為の検査が必要になる。また移植後どのような後遺症が起き易いか把握するために、各機能を点検し傾向を把握しておくことが必要になる。 体力的にきつい検査は無いが、CTの造影剤を注入する注射針が太くて内出血したり、マルクやルンバールはその日がブルーになるほど痛いのでつらかった。健康な人が受けるには通院でも大丈夫だが、化学治療や放射線治療を受けて体力の弱っている人は、入院してなきゃ1週間でなんか出来ない量だと思う。 【検査及びガイダンス】 A:歯科で口腔ケアの指導。(移植病棟に来る前に虫歯等は治療を済ます) B:胸のレントゲン(IVH:鎖骨下の静脈から入れたカテーテルの確認) C:看護婦さんからの移植中の生活についてのガイダンス(食事, D:担当チームの先生方と面談。家族も含めた治療方針・方法説明 E:精神科の問診。移植についてどう考えているか等,とても聞き上手 F:CTスキャン(頸部,胸部,腹部) G:心肺機能 (肺活量,心電図) H:心エコー(超音波) I:腹部エコー(超音波) J:大腸外科(肛門の周辺の痔の有無) K:耳鼻咽喉科(スコープで確認) L:眼科 (緑内障・ドライアイ・眼圧・眼底) M:マルク(胸部骨髄液検査)骨の中から吸われる感覚で麻酔掛けても痛い N:ルンバール(腰骨骨髄液検査)背中を丸めて採取、骨髄移植のイメージ O:血液ガス(動脈血酸素などのガス測定)手首の動脈から結構痛い P:内視鏡(上部:胃十二指腸,下部:大腸) 【ルーチン(定期的)】 1)6,10,14,18時の検温毎日 2)尿の計量。便の計量(置いといて看護婦さんを呼び出す) 3)便・尿検査週に1回。真菌・細菌など感染症の有無 4)採血2日に1回の3mlのスピッツ3~7本 5)38度以上の熱が出ると血液培養用の採血を3ヵ所から2本づつ採る。 6)問診・触診 朝,昼,夕の1日3回ぐらい担当先生 7)カビやウイルスを殺菌するための薬を飲む 8)朝夕抗生剤を点滴 患者も結構忙しくゆっくり物を考える時間がないのが現状です。(わざといろいろ考える余裕を与えない感じがする)あれこれやろうと予定してたのに、日記を付けたりメールして1日はすぐ終わってしまいます。考えると言えば、早く時間が過ぎないかなとか食べ物の事が多かったです。とにかく現代医療の最先端技術に感謝し回復するのをさなぎの様に待ちましょう。 |