JAXA法改正へ 平和目的規定を削除! 安保分野での宇宙利用を促進
政府は、独立行政法人「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)の設置法(JAXA法)を改正し、宇宙開発を平和目的に限定する項目を削除する方針を固めました。狙いは、ミサイル防衛(MD)の精度向上に向け、偵察衛星や早期警戒衛星の研究開発を可能とする事です。それによって、中国の衛星攻撃兵器(ASAT)開発にも対抗できるようになります。中国の軍拡や北朝鮮の核ミサイル開発等を受け、与野党は20年に制定した宇宙基本法で、「非軍事」に限ってきた宇宙利用目的を世界標準の「非侵略」と再定義していました。1月24日召集予定の通常国会に提出する改正案では、平和利用規定を削除し、替わりに「わが国の安全保障に資するよう行われなければならない」との規定を新たに盛り込む方針です。