沿岸域でサケマス釣り禁止って言うけれど沿岸域って何だ?
先日の新聞で話題になった沿岸域。そもそも何なのでしょうか?沿岸域でサケマス釣り禁止って言うけれど沿岸域って何だ?陸が含まれるのか含まれないのか先日6月16日、北海道新聞に掲載された内容で北海道中のアングラーがザワつきましたね。https://www.hokkaido-np.co.jp/article/694489沖合・沿岸域でのサケ・マス釣りの全面禁止措置を含むルールを早急に設けるこの一文が一番衝撃的だったと思います。個人的にはですね、そんなことやったら全国の北海道大好きサケマスアングラーから色んなアクションが起こって、あまり想像もしたくないようなことが起こるんじゃないのか?とも思っていたのですが、ここでこんな疑問が出ていましたね。沿岸域って陸も含まれるの?ってことです。沿岸、じゃなくて沿岸域。私もここが一番疑問に感じました。知ってるようで知っていない、そんな疑問にアタックしてみました。沿岸海域とは? 海洋学的視点から誌名 黒潮の資源海洋研究 = Fisheries biology and oceanography in the KuroshioISSN 13455389著者名 中田,薫発行元 中央水産研究所巻/号 12号掲載ページ p. 15-18発行年月 2011年3月ここでは冒頭で沿岸域の範囲について省庁・分野横断的な規定はなく、日本には沿岸域を定義した法律もない(堀川.町口 2011)と書かれていました。となると、余計ますますわからなくなってきました。続けて水産分野にとっての沿岸域は 「多様な資源、を対象とする多様な漁業が成立する」場であるとされ、色んな分野で変化するようなニュアンスで述べられています。水産分野が対象する沿岸域は特に海域を対象としているという事も述べられており、と、言う事は陸は含まないのか?と言う期待がもてました。しかしですね、最後のまとめの部分ではこう述べられています。海洋学的ならびに地形学的視点から,沿岸水産資源の生息海域である沿岸海域について「地理的には陸と外洋の間にある大陸棚から陸域までの海域で、両者の影響を受けて海水の密度変化が主をして水温及び塩分によって決まる海毎域」との定義を試みた。と記載。一般人には何だかもっとわからなくなってきましたね…・国総研資料では続いて、国総研で公開されている資料、国総研資料NO.473を見てみました。ここでは沿岸域の定義は、さまざまに表現されているが、沿岸線を挟んで海域及び陸域を含む帯状の区域と言う点は同じである。そして、日本沿岸域学会(2000)が「沿岸域は推進の浅い海とそれに接続する陸を含んだ、海岸域に沿っている細長い帯状の空間である。と記載されており、海岸域は陸域も含むという事がわかりました。もっと深い事を突っ込むと陸域ってじゃぁどこからどこまでと言う話になってくるのですが、この辺は割愛させていただきます。という事はですね、沖合・沿岸域でサケマス釣り禁止となると北海道中のどこからでもサケマス釣りができなくなるという事で、ショッキングなことが起こりそうです。現実問題、そんなことが起こりえるか?と言うと可能性は0じゃないけど個人的には無いかなと言うのが感想。まだ、国や道に支援を求めている段階ですので決定ではなさそうです。ただですね、これでわかったとおり、漁業者にとってはそれぐら深刻な問題であることがわかりますよね。これはSNSなどで色んな方が注意喚起しているところですが、特に気を付けたいのが駐車場、ゴミ、トイレ問題。騒音問題や事故。場所取りなどのアングラー同士のトラブル。引っ掛け釣りや漁港内でのBBQ。さらに、漁師の船へのトラブルなどがあげられそうです。普通に考えればわかりそうなことですけどね。もし、みなさんが自分の会社の営業車に乗ってネームプレートぶら下げて釣りに行けと仮に言われたらそんな事しませんよね?それがお休みの日にマイカー乗って釣りに行くってなったら全くの別人になってしまうんですから、そこは常識的に対応していただきたいところです。さて、こんなお願いが本当に通らないように、みなさん、特に沿岸域でのサケマス釣りにはマナーを守って釣りをしましょうね。まとめもう、カラフトマスの声が聞こえるシーズンになりました。早いです。昨年のカラフトマス釣りは絶望的な釣果だったような気もします。長くこの釣りが楽しめるようにアングラー皆さんで協力したいところです。最新のサクラマス、ヒラメなどの北海道の釣り情報はこちらからご覧ください!↓↓↓