青森県の3漁協の漁獲枠を融通しないってなんだ?
青森県の3漁協の漁獲枠を融通しないってなんだ?意外と難しい仕組みさて、令和5年6月18日からマグロの遊漁における採捕に禁止の委員会指示が出たところですが、今月上旬に違反が見つかった青森県内の3つの漁協について、委員会分の漁獲枠を融通しないことになりました。ご参考程度にNHKニュースの青森WEB版のURLです。↓https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20230606/6080019685.html個人的には法律違反をしたことについては、良くないとは思いますが、漁獲量を制限されると田舎なんて都会みたいに仕事いっぱいあるわけじゃないのでハイ他の仕事とはなりませんし、船代の返済だって毎月多額の支払いもある方もいらっしゃったでしょうから、みんながみんなじゃないと思いますが、結構生活も大変だった人もいるのかなって。私漁業関係の血筋を引いているものですから、ハイ!マグロだめだから他の魚に!!なんて簡単にできない漁師の事情もなんとなくわかります。田舎ならではの、都会じゃ考えられないこともご近所で多々あると思いますし、なかなか根は非常に深い問題だなって推測しています。私も含めて外野の人間はあれこれ言うワケですが、簡単そうに見えてそんな簡単じゃなさそうなお話ですね。でですね、な~~んかこの『融通』についてピンと来ない方も多々いると思いますのでフローチャート図が載ってるわかりやすい資料がありましたのでご紹介します。まいどお馴染みJ-STAGEでPDFファイルで見ることができます。↓日本水産学会誌 85(5),538-543(2019)青森県のマグロの資源管理における漁獲枠の事情と課題竹谷祐平 青森県農林水産部水産局水産振興課2018年ごろから2019年にかけての融通の流れですが、フローチャート図を引用させていただきました。画像引用:日本水産学会誌 85(5),538-543(2019)青森県のマグロの資源管理における漁獲枠の事情と課題竹谷祐平 青森県農林水産部水産局水産振興課この年はですね、定置漁業の主漁期を終えた9月以降に、全漁協に対して、6回不要枠の拠出依頼を県がしたそうです。特に定置漁業で多くの漁獲枠を残したいくつかの漁協に対しては再三に渡って個別に拠出依頼をしたそうですが、再配分に伴ない県計画が変更された事例は3回だったとのことです。なんでそうなのかと言うと、手続きに時間を要するため来遊に対応できなかった。と言う意見もあったそうですね。でですね、この次のTACの管理期間では漁協別漁獲枠は県計画ではなく、認定協定で管理して、融通についてスピードを図ることができたとか。中にはですね、殆ど賛成していた漁協もあったそうですが、一部の方からいつか予期せぬ漁獲があるかもしれないと反対意見もあったそうです。確かにこの年はそんなに多く漁獲は無かったでしょうから、そんな声があってもおかしくなさそうですね。この資料の最後の方にまとめが書かれておりますが、流石、県の方だけあって田舎ならではの課題等はしっかり把握されているようでした。色んな国を回遊する魚で、国際的にあれこれ規制もある魚ですから、地方公務員レベルではできることもそれなりに限られてると思います。そんな中でも地元の方に極力不平等がないようにできる範囲頑張って欲しい所です。さて、今日もちょっぴり難しいお話はこんな感じでおひらき~♪まとめまぁ地方公務員にあれこれ言っても何も変わらないと思いますので、やはり国には頑張ってもらいたいところですね。遊漁枠の話については、国が決めたわけではなく委員会が決めたお話しなので、その辺も遊漁者がニッコリするようなアドバイスもしていただくことを期待しています。最新のヒラメ、ブリ、サクラマスなどの北海道の釣り情報はこちらからご覧ください!↓↓↓