2019/11/13(水)22:30
どうなるサケ釣り?データで見る北海道のサケの回帰率。
豊平川沿いを車で走っていると歩道と河川の境界線にあるガードレールに沢山サケのモニュメントがくっついているのをご存知でしょうか?
こんなに昔からサケをアピールしているのに札幌市民の関心度と言ったら無いに等しい!!
今回はそんなサケを観察してまいりました。
データで見る北海道のサケの回帰率。11月、豊平川のサイクリングロードから豊平川を眺めるとほぼ、確実にサケを見ることができます。
近年、札幌市内を流れる豊平川でサケの産卵環境を改善させる取組みが行われているようです。
↓↓↓こちらのPDF(※少しデーター量あります)
豊平川における サケ産卵環境改善の取り組み - 国土交通省
を見ていただけると、どんな取組みが行われているかわかると思うのですが、しっかり機能しているでしょうか?
ちょっと、チラ見してきました。
今回は北白石橋付近から上流に向かって散歩してみました。
岸際の掘られているエリアにサケが溜まっています。
早速本流から分岐しているエリアを少し覗くと
おぉ!!!いるいる(⌒∇⌒)
こんな野生のサケを観察できるのに誰も見ていないなんて札幌市民よ!!関心が無さ過ぎるぞ!!
しかし、今は当たり前に見ることのできる豊平川のサケだが、水質の悪化などで一時見られなくなったこともあったようです。
それから、カムバックサーモン運動が始まり、サケ稚魚を放流し今当たり前にサケが帰ってくるところまで回復している。
ここまで来るには色んな方の色んな努力があったと想像できますね。
さらに、河原を歩いているとドンドン発見できます!!
既に役目を終えたサケもいましたが、年々サケが不漁になるこのご時世。
次世代に繋がった命を見るとなぜかホッとしてしまいます。
しかし、残念なサケもいらっしゃいました。
何故こんなところに落ちているのか。
一瞬腹を裂かれていないか確認しちゃいましたが、オスのサケでしたね。
恐らく人間の仕業でしょうが、しょうもないことする人もいるもんです。
気を取り直して、
元気に戻って来てくれたサケですが回帰率ってどのぐらいなんでしょう?
少し古いデータですが国立研究開発法人 水産研究・教育機構 北海道区水産研究所のホームページを参考にさせていただきました。
↓↓↓
サケの放流数と来遊数及び回帰率の推移
出典:国立研究開発法人 水産研究・教育機構 北海道区水産研究所 ホームページ
色々なデータを見させていただきましたが、ここ最近では北海道のサケの来遊数は2003年をピークに凄まじい勢いで減少傾向に。60000千匹ほどあった来遊数は2017年では20000千匹を下回るほどに。
(8月から3月までの間に日本沿岸の海面で捕らえた数、河川などの内水面で捕らえた数の合計)
また、北海道におけるサケの単純回帰率(%)は2003年の6.0%をピークに2017年では1.6%と超絶望的な状況に追い込まれている現状です。
また、同ホームページの令和元年北海道の秋サケ資源状況について(来遊予想)
によればここ最近の特徴だと、5年魚、6年魚がかなり減少傾向なのがわかります。
出典:国立研究開発法人 水産研究・教育機構 北海道区水産研究所 ホームページ
これは予想なので実際にはどうなったのかは近々報告されると思うのですが、この先私たち釣り人が楽しみでやまないサケ釣りはどうなるのでしょうか。
単純では無い話なのはわかりますが、単純にこのデータだけを見ると、漁獲量が減ったために閉鎖なったり禁漁期間が延長されるポイントが増えているのが現状。
この先、全道でサケ釣り禁止になるんじゃないかと、不安で不安で仕方が無いです。
減少している明確な原因ってのは私にはわかりませんが、釣り人が些細ながらできる取り組みって何なのでしょうかね。
もしかしたら、サケマス放流事業に関わる募金だったり、必要以上の乱獲をしないってことかもしれません。
漁師が網で獲る数に比べれば微々たるものかもしれませんが、漁業者・釣り人問わず、年間10匹釣ったら、倍の20匹帰って来るような放流事業に協力、100匹釣ったなら200匹帰って来るような取り組みが「もし」義務付けられたら徐々に増えてくるかもしれません。(漁業者は既にしてるのかな?)
そのぐらい世の中に貢献したら、私たち釣り人も思いっきりサケ釣りを楽しめることができそうですね。
これから厳しい冬を越え、4年後に帰って来るのを楽しみにしています(⌒∇⌒)
さて、人口190万都市の札幌市内で見ることのできるこの光景。
ずっと続いて欲しいものです♪
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