2021.09.14

【サケマス釣り】効果的な餌選びと時間帯選びで釣果アップ!

カテゴリ:トラウト
​サケマスにとって効果的な餌は何のか?
前回、私の餌に対する考えを書きましたが、時間帯によって摂餌している物が違うと言う論文を見つけました。

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【サケマス釣り】効果的な餌選びと時間帯選びで釣果アップ!



時間帯により食べる餌が変わるサケマス。

​​少々古いものですが、非常に興味深い論文を見つけました。
1967年7月にオホーツク海域において実施した実験です。そこで得たサケマスの胃の内容物を調べ、表層及び10m層の稚魚採取を行って、時刻経過に伴なう胃内容物の変化について検討を加えてたものです。

海外も含め色々な論文でサケマスの垂直移動に餌の関係性を示す論文は見たことがあるのですが、今回は胃の内容物を時間別に調べたデータがありました。

クリックで北海道大学ホームページPDFファイルです。
↓↓↓
サケ・マスの摂餌の日周変化について
島崎健二、三島清吉
北海道大學水産學部研究彙報, 20(2), 82-93 1969-08



この論文を見ていると、最初に各設網時間に得られた平均摂餌指数がわかります。

実際どんな物を食べているのかというと、魚類、イカ類、オキアミ類、端脚類、 橈脚類、ゾエア、翼足類、昆虫、およびその他だという。

また、魚類は稚魚が多く、イカ類も小型の物が多い、そして太平洋と違うのはゾエアや昆虫も捕食しているそうだ。 (※ゾエアはエビカニ類の幼生)


進んで読んでいくとカラフトマスの摂餌量指数についてこう書いてあります。

内容物の種類は時刻の変化に伴ない異なる。夕刻頃はイカ,稚魚等の比較的大きな餌料が認められるが,指数の上昇と共に端脚類(Themistosp. )が増加し,大型餌料は少なくなっていく。ピーク時の主たる内容物は端脚類であるが,指数の低下とともに消化物の比率が高くなり,ピークの谷では消化物が大半を占めている。

引用:​サケ・マスの摂餌の日周変化について 島崎健二、三島清吉 北海道大學水産學部研究彙報, 20(2), 82-93 1969-08




↓↓↓各実験点の時刻経過にともなう摂餌量指数の平均値と80%信頼区間 

引用:​サケ・マスの摂餌の日周変化について 島崎健二、三島清吉 北海道大學水産學部研究彙報, 20(2), 82-93 1969-08



​​​
カラフトマスは夕方にはイカや稚魚等の大きな餌料を食べていて、ピークに近づくにつれ端脚類が増加し、大型餌料が少なくなるそうです。


そして、シロサケについては一昼夜間に二つの周期が認められ、ピークは日没後と午前中にあることが書いてあります。

ちなみに正午ごろはピークの谷になっていて、摂餌行動が一番少ないそうです。




シロサケの胃の内容物についてはこう書いてありました。

内容物について,カラフトマスの様に一時的に多量の端脚類を捕食する傾向はみられないが,指数の変動と端脚類の量の変化は類似し,重要な餌料となっている。夕刻のピーク時には消化物が多量に認められるが,朝方のピーク時には少なく、稚魚叉はイカ等の未消化物が多い。カラフトマスに較べて消化物の量は多く,指数の上昇時刻と消化物の占める割合が高い時刻は非常に接近している。
 カラフトマス・シロサケともに昼間はイカ又は稚魚を捕食している。これらの大型餌料の摂餌個体数は小型餌料に較べてはるかに少ないがこれを捕食することにより一時的に指数は高くなる。

引用:​サケ・マスの摂餌の日周変化について 島崎健二、三島清吉 北海道大學水産學部研究彙報, 20(2), 82-93 1969-08


​端脚類を多量に食べてはいないが重要な餌となっているようです。そして、端脚類を夕方に多く食べているようですが、​朝方は少なく、昼間は稚魚やイカを多く食べているとのこと。​

​↓↓↓設網時間別の内容物の種類の百分率


引用:​サケ・マスの摂餌の日周変化について 島崎健二、三島清吉 北海道大學水産學部研究彙報, 20(2), 82-93 1969-08

※PINK=カラフトマス CHUM=シロサケ Amphipod=端脚類 Spuid=イカ Fish=魚類 Euphausiid=オキアミ Zoea=ゾエア Copeod=カイアシ類 Pteopoda=翼足類 Unidenifed=未確認 




続いて摂餌時間についてこう書かれてあります。



シロサケでは日出、日没を中心として摂餌行動が活撥であり、カラフトマスでは夕刻の摂餌行動がより活撥であると言えよう。


意外や意外、カラフトマスって朝方あまり捕食しないのですね。
圧倒的に日没後3~4時間が超絶捕食タイムのようです。
シロサケもFig2を見る限り、日没約2時間後がピークで日出1~2時間後がピークになっています。




​この論文を釣り人目線でまとめるとこうだ。​


このオホーツク海のサケマスの摂餌時間の特徴として、

●シロサケは日出、日没後(1~2時間までが勝負!)
●カラフトマスは夕方・日没後(3~4時間までが勝負!)
に活発に摂餌行動が行われてる。

そしてシロサケは
●正午付近は最も摂餌が少ない



また、摂餌の種類の特徴としては

カラフトマス
●特に夕方は端脚類の餌がオススメ。(エビで代用できるか??)
※オキアミやイカも餌としてはアリ。

シロサケ
●昼間は稚魚やイカ、夜間は端脚類のような小型な生物。
※地味にイカ強し!!!


と言うのがこの論文を見ての個人的な感想です!!


問題は端脚類をどう代用するかですね(^^;
エビで代用するのか、オキアミをネットに入れて針を刺すか・・・・。


そこのチョイスが難しいのが釣りの楽しさですね~!!

まとめ

前回私がオススメした餌とは違う結果となりましたが、イカ餌強いですね~!!
エサ取りにも強いし今後はイカ一択でしょうか?
いやいや、それはたまたま広いオホーツク海のその海域のその時期のデータなので川に遡上する前のサケは違うよ!!そして、それは餌重視の考え方でルアーのチョイスだったり色々あるでしょ!って方も多々いると思うので信じる、信じないはアナタ次第!!
50年ぐらい前の論文なので今はもっと詳しく具体的に研究が進んでそうですね♪
楽しい論文でした。島崎さん、三島さんありがとうございました!

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Last updated  2021.09.14 09:46:06