たらがきた
親戚が、鱈を持ってきた。酒田で水揚げされた鱈。酒田沖の真鱈は、今やブランドと化してしまい、雄の鱈は下手すりゃ10,000円以上と言うこともあるが、貰ったのは雌で、しっかり真鱈子入り。しかし、私的には鱈と言う魚は、どちらかと言えば好きな方ではない。いや、本当の味を知っているからだろうか、売っているやつはどうしても美味しいと思えない。釣ってすぐ〆め、そしてその日にうちに食べる。これ、最高!こういうのを食ってしまうともう、売っている鱈は食えなくなってしまう。元々鱈は、死んで時間が経つと妙な臭いを発する。釣ったすぐでもその臭いはあるのだが、それが時間とともに強烈になる。私はその臭いが大嫌い。でも、貰ったからには捌かなければいけない。幸いにも、鼻がつまり気味だったのでさほど臭いを嗅がずに済んだが(笑さて、魚を捌く時は一応、胃の内容物を見るのだが、この鱈の胃の中には何かが入っている模様。深海に棲む鱈はなかなか餌に恵まれないため、餌となりうるものが居た場合はとりあえず詰め込むという。そりゃそうだろうね~~次にいつ食い物にありつけるか分からないのなら、とりあえず今、腹を壊してもいいから食ってしまえ~~ってな感じになるのかもしれないが。。。<たらふく(鱈腹)食う>と言う語源は、そこから来ているらしいが。。 余談であるが、獲れた鱈の腹の中に、空き缶とか空き瓶が入っていたなんて話も。。。 話は戻って、たらの胃袋に入っているものを恐る恐る見てみたら、ハタハタが1尾産卵行動を終えた雄のハタハタであったが、これは年末に接岸した個体だろうか?鱈の獲れる水深は、200m以深。ハタハタはもっと深いところに居るらしいが、そこに帰る途中で食われてしまったんだろうか?エビを食うハタハタ、そのハタハタを食う鱈、そしてその鱈を食う人間。これが弱肉強食。。。?