必殺釣法?
ノリオチャンから「ねー、今度の土曜日、釣り行かない?」と先週誘われていた。「土曜はさー、予定が入るかもしんないから多分無理だと思うよ」とおいら。しかし金曜の夜、土曜日は完全にフリーになることが判ったので、お付き合いすることにしちゃった。ノリオチャンと釣りに行く時は、いつも車を出してくれるので、今回も3時過ぎに迎えに来てもらった。さて、庄治郎に行くに当たって夜8時ごろ、スミ王に携帯からメールして誘ってみた。 sub「急遽」本文「明日、急遽庄治郎へ行くことにしました。どうしますか?(さかなマーク)それとnogumaguさんの携帯メールアドレス知らないから連絡不能。スミ王から連絡してよ。」ところが、いくら待ってもスミ王から返信は無い。「楽天経由でお知らせ」とも思ったが、一旦しまったパソコンを起動するのも面倒くさいから、携帯に連絡が入るのを祈って今回は寝ちゃった。朝になってメールを確認するも連絡は無いので、庄治郎へ向かった。4時に到着したら、既に6台の車が開店待ちをしていた。「ぜい分早いねー。あ、横ちゃんがいるよ。て、言う事はミヨシ側がふさがってしまうって事かー?」とおいら。「ま、どこでもいいや」とノリオチャン。この謙虚さが後で・・・そんなこんなで4時10分ごろ社長が登場し、開店。庄治郎の席取りは、先着順で船の形をした席取り表に自分の名前を書くシステムだが、案の定タイは人気一番で、左舷大艫になぜか横ちゃん、右舷のミヨシに「入り江親子」我々は左舷のミヨシから順番においら、ノリオチャン、会長の順で席を取った。だんだん日が伸びてきた感じがする中、出船。今日はそんなに寒くないし、海も穏やかでありがたい。第一投目は瀬の海の深場からだった。おいらは直ったシーボーグ300を使い、誰よりも早い着底を心がけた。しかし、あと10mの所でサバにつかまった。速攻で回収するがノリオチャンは何事もなく着底。しかし棚を切った所でやっぱりサバにつかまった。「あれー、今日もサバがいるよー」それから暫くはサバの嵐で釣りにならない。すぐ移動し、サバを避けるが、ちょっと経つとサバが来る。「もう、どーしょうも無いって感じ」 しかしそんな中「右舷の艫で鯛が釣れた」とキャプテンがマイクで言っている。「よくこんな中で・・」そんなことを考えていたら、おいらの竿にもサバとは違うアタリが到来。くりくり巻き上げてくると、カイワリちゃんだった。会長もカイワリを上げている。流し変えて誘っていると後ろの方がなんだか騒がしい。フと目をやると横ちゃんがファイト中。竿が結構突っ込んでいる。キャプテンが大ダモを持ってスタンバイする中、ビシを手に取りハリスを手繰り寄せると、青ぐろい魚が「グワリ」と浮上した。メダイだ!横ちゃんが釣った後、左舷の胴の間でも同じくらいのメダイが上がった。それからまもなく、またまた横ちゃんがファイト。今度はさっきよりも引きに切れがある。メダイと同じぐらいかけて取り込んだのは、案の定真鯛だった。おいらも気合を入れて誘ったよ。そしたら竿がズッポシ。「よっしゃー!」ファイト開始。「くりくり、ズズズ」少し巻くと突っ込んで糸が出て行く。「うひっひ・・」ところが喜びもつかの間、またやってしまいました、フックoff。なんと針が外れちゃった。「くっそー、ついてねー」気を取り直し、再投入。しかし今度は右舷大艫に来ちゃった。上がってきたのはでっかいメダイ。「ちょっとホッとする。 でへへ」とりあえずビールでも飲むかとクーラーから取り出し「プシュ」 ノリオチャンは腹が減ったのと殺気を消すためカップラーメンにお湯を注いだ。実はこれも、ノリオチャン流の鯛釣り作戦なのだ。2キロオーバーのイシダイを釣った時も、釣鯛会擬似例会の時も、はたまた抜け駆け単独釣行の時もカップラーメンにお湯を注ぎ「さー、食おう」と言う時に限って当たるのである。最初のイシダイの時は元祖「カップヌードル」、次からは2回続けて「カップヌードル・カレー」そして今回は「○○ラーメン」おいらが「お、あんまり釣れないから、とうとう必殺ラーメン釣法ですな」と言っていたら、本当に竿が「ぐ、ぐっ」と入っていくではないか。本人は食い気に嵌っているから竿は見ていない。おいらが「ノリオチャン来てるよ!」と言って、慌てて竿を手にしたくらいだ。ファイトする感じは1キロぐらいの感じで、結構スルスル上がってくる。艫側の人の針が、ノリオチャンの天秤に絡んでいてキャプテンがはずしに操舵室から降りて来た。「お、鯛だ!緩めないようにハリスを張っといて」と言われ、解いた天秤を受け取ったノリオチャンだが、手を滑らして天秤を落としてしまった。しかし魚は外れず、ハリスを手繰り寄せると、口から泡を吹きながら大ダイがボッコリ浮かんできた。「でっケー」 普通のタモを構えていたキャプテンも、思ったよりも大きいのでびっくりしながら、なんとかタモに入れた。 ノリオチャン満面の笑みほんとに引きの感じは、1キロぐらいの感じであった。キャプテンも「鯛だとは判っていたけど、まさかあんなに大きいとは思わなかった」と言ったぐらいだ。多分お祭りしていたから、その人が半分ぐらいひっぱていて、力加減が半減したんじゃないかな。何はともあれ、釣ったノリオチャンは大喜び。沼津のあずま丸は「マキコボシ」で有名だが、ノリオチャンはそこの常連さんだ。だから「マキコボシ」で釣ったことはあるそうだが、純然たる「コマセダイ」では、始めて釣った型だそうである。今回も「必殺ラーメン釣法」で釣ったノリオチャンは、近々「ラーメン釣法の極意」と言う本を、きっと書くに違いない。さー、スミ王、nogumaguさん、実際にラーメン釣法を見たことがある人たちは、今回ノリオチャンが選んだラーメンがいったいなんだったのか?知りたければ個人的にノリオチャンに聞いてチョ。本文中には伏字にしといたからね。