2010年05月の記事一覧 | 　四　季　折　々　（俳　句）

モネならば白睡蓮をどう描くか

睡蓮（すいれん）睡蓮の花は夜に閉じ昼開き、蓮の花に似ていることから睡蓮という名がついた。喜多見ふれあい広場の日曜日はお父さんも混じり親子で賑やかである。紅い睡蓮がかたまって咲いていた。すこし離れて白い睡蓮が一輪咲いていた。白い睡蓮が絶滅しないことを願いつつ池を見つめた。　　モネならば白睡蓮をどう描くか　倉敷美術館でモネの睡蓮を観たことがあります　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　

2010年05月31日

コメント(0)

赤腹を向けて翡翠をさなかり

翡翠（かはせみ）空飛ぶ宝石とも称される翡翠が野川に棲んでいる。昼前に１時間ほど散策をしようと野川へ出たとたん翡翠に出会った。向こう岸へカメラを向けるとすぐに飛びたつ翡翠が、まだこどもでそれほど敏捷でなかったのか虎杖の葉に囲まれて静止していた。やった＾＾。幸運を噛みしめながら野川沿いを散策した。　　赤腹を向けて翡翠をさなかり　随分ピンぼけですが可愛いでしょ　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　　

2010年05月30日

コメント(2)

ままごとや箱根空木を花櫛に

箱根空木（はこねうつぎ）スイカズラ科の落葉低木。箱根に多く産したとの誤認から此の名がついた。でも誤認のままでいいと思う。この花を見るとまた箱根へ行ってみたいと思う。相変わらず天候は不安定である。こんな日は家の中でままごとでもしてあそびましょう。　　ままごとや箱根空木を花櫛に　　　雨の日は雨の日の遊びを　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月29日

コメント(2)

莟なれど気品漂ふ貌佳草

芍薬（しやくやく）牡丹と芍薬はよく似ている。同じキンポウゲ科であるからであろうか。牡丹の葉は淡緑色の羽状複葉であるが、芍薬の葉は色濃く単葉である。別名貌佳草（かおよぐさ）ともいう。日差せばすぐに開くであろう芍薬に気品を伺うことができた。　　莟なれど気品漂ふ貌佳草　雨のち晴、晴のち雨の繰り返しですね　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　　

2010年05月28日

コメント(0)

濡そぼち定家葛の花とこそ

定家葛の花（ていかかづらのはな）午前中晴れていたので、洗濯物を干し仏壇とその回りの大掃除をした。突然の思いつきであるが黄泉へは何も持って行けないので、部屋の大掃除をはじめた。やっかいなのはアルバムである。結婚のお祝いや出産のお祝いで貰ったアルバムは重い！！燃えるゴミ燃えないゴミに分けるのに体力がいる。こんな時外へでると気晴らしになる。とある垣根の定家葛の花がにわか雨に濡れていた。古名は正木の蔓という。テイカカヅラと言われるようになったのは藤原定家と式子内親王の激しい恋の果てに、死後も式子内親王の墓にカヅラがまつわりついたという伝説による。　　濡そぼち定家葛の花とこそ　　　明日は本棚の整理、これも重いよ　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　　　

2010年05月27日

コメント(0)

外は雨真紅の薔薇に頬染めて

真紅の薔薇体調が元に戻ってやっとビール解禁となった。ところが今日のような雨の日は気分が沈み勝ちである。こんな日は真紅の薔薇を食卓に活けて家族と膝を寄せ合い乾杯したいところである。　　外は雨真紅の薔薇に頬染めて　薔薇園の薔薇もいいが小家の薔薇も盛りです　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　　

2010年05月26日

コメント(0)

花あふち空き家の主思はるる

樗の花（あふちのはな）樗（おうち）は栴檀の古名。昨日樗の花を見かけたが、デジカメを持っていなかったので、今日再び樗の花を撮りにでかけた。時々通る家は私が移り住んだ頃から空き家である。大木であるが何の木か分かる人は少ない。しかし木の花を見れば樗と分かる。木の花を見ても樗と分からない人はそんなことには興味がないのであろう。我が家の辺りは青空なのに此の空き家の空ははっきりしない。樗の花の薄紫の所為かも。とりわけ樗を植えた此の家の主のことが思われた。　　花あふち空き家の主思はるる　この木を見上げる人はない　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　

2010年05月25日

コメント(0)

雨もよし胡瓜の小さき花咲けば

胡瓜の花とある家の家庭菜園に胡瓜が花を付けた。よく見ると花の付け根には既に小さい胡瓜が生っているではありませんか。他所の胡瓜ながら大きくなるのが楽しみである。相変わらず今日も雨。　　雨もよし胡瓜の小さき花咲けば　　胡瓜の花は山吹色ですね　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　　

2010年05月24日

コメント(0)

海芋に雨我に蛇の目のなかりけり

海芋（かいう）カラーは南アフリカ原産のサトイモ科の多年草。和名はオランダ海芋（かいう）。略して海芋ともいう。５月頃白い漏斗状の仏焔ほうに囲まれて黄橙色の肉穂花序をつける。ほうの白さとその姿が鑑賞される。何処の家の海芋も雨に濡れ、雨粒を結んでいた。海芋には蛇の目傘が似合う。４月に京都の四条通りで見かけた和服の女性の蛇の目傘が思い出された。　　海芋に雨我に蛇の目のなかりけり　　ぴちぴちちゃぷちゃぷランランラン　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月23日

コメント(0)

ジャスミンの香に躓きて若からず

ジャスミン家の垣根に見かける。歩いていると丁度顔の高さにあるので、傍を通るとほんのりとジャスミンの香りが漂う。そこで私は立ち止まり大きく息を吸う。　　ジャスミンの香に躓きて若からず　　花言葉は愛嬌、愛らしさ　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ　

2010年05月22日

コメント(2)

歩けども知己には会はず柿の花

柿の花私の住む辺りは昔の長（おさ）が棲んでいたようで、その一族が分家を繰り返し１００軒を優に越えていると聞いた。従って柿の木のある家が多い。今年はどの家の柿の木も沢山の花をつけている、柿の生り年かも。他所から移り住んだ私などは親戚つきあいが大変だろうと一族を気の毒に思う。私はというと一万歩あるいても挨拶を交わすべき人に出会わない。　　歩けども知己には会はず柿の花　　だから散歩はもっぱら雀と話をしている　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月21日

コメント(2)

髪型の決りし茅花流しかな

茅花流し（つばなながし）茅花は春の季語であるが、五月頃吹く、湿気を含み、雨を伴うことの多い南風を「ながし」という。茅花、すなわち白茅（ちがや）の花穂が白い絮をつける頃に吹くながしを茅花流しという。川沿いを歩いていると襟足に風の湿りを感じた。妙に髪の毛が落ち着いているのも茅花流しの所為だろうと思った。　　髪型の決りし茅花流しかな　　　顔もしっとりとしている　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月20日

コメント(2)

青梅にあをき雨飛ぶ昼下り

青梅梅の木は葉を茂らせてきた。よく見ると葉と葉の間にもう梅が生っている。葉と同じに梅の実が青いので気づく人は少ない。青実を一つ見付けるとその隣にも、上にも、彼方にもと数え切れないほど見付けることができる。そうそう梅の雨と書いてつゆですよね。今日のような雨には来たる梅雨が思われる。　　青梅にあをき雨飛ぶ昼下り　関東地方の梅雨入りは６月８日頃のようです　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月19日

コメント(2)

ひとたびの風に靡きて花あやめ

あやめ渓?は葉も茎も真っ直ぐに伸びている。しかしひとたび風が吹くと大きく揺れる。風に靡きつつ花の命を守っているようにも見える。渓?から風に逆らはない生き方を学んだ。風が止むのを待つことも大事なのね。　　ひとたびの風に靡きて花あやめ　最後までお読み頂き有り難う御座いました。　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月18日

コメント(0)

茄子植ゑし男の白き長者眉

茄子植う春に蒔いた苗床の茄子が約３０センチほどに伸びた状態で畑に移しかえて植える。５月の初めころから始まる。無人野菜売り場の主が茄子を植えて日覆いの白いネットを被せていった。　　茄子植ゑし男の白き長者眉　茄子が実るのが楽しみです。　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月17日

コメント(0)

金星と月と宇宙ステーション

金星と月２日月の上に金星が見える。情報によるとこの辺りを宇宙ステーションが通ったとのこと。さっきのブーンという音をがそうだったかもと○○さんはいう。　星と月と宇宙ステーションの競演　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月16日

コメント(0)

自転車を降りて蜜柑の花の下

蜜柑の花自転車で駆けていると、急に良い香りがしてきた。立ち止まって見上げると蜜柑の木に蜜柑の花が木全体に咲いていた。鼻をひくひくさせながら此の香りを胸いっぱいに吸ってみた。　　自転車を降りて蜜柑の花の下　きょうの日の入りは１８時４０分です　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月16日

コメント(0)

ヘリコプター卯月ぐもりを点し飛ぶ

卯月ぐもり卯の花の咲く頃の曇り空を卯月ぐもりという。ヘリコプターが三機頭上を何度も旋回していた。そう言えばこの空の下に昨日女性徒が飛び降り自殺を計り、重体になっている中学校があるのを思い出した。三機のヘリコプターに緊張感が走ったのはそのことと関係があるのかも。　　ヘリコプター卯月ぐもりを点し飛ぶ　　何とも痛ましいことですね　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月15日

コメント(2)

金雀枝や墓地の決りし人とゐて

金雀枝（えにしだ）金の雀の枝と書いてえにしだと読む。この花はとかく元気でびっしりと咲いていた。私はどちらかと言えば楚々とした花が好きだが、気持ちが沈んでいる時はこの元気さに救われるような気になる。雀はいなかったが、この墓地から海が見えていた。或る人が愛妻のためにこの墓地をもとめた。　　金雀枝や墓地の決りし人とゐて　この日の海は穏やかであった　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月14日

コメント(2)

自転車まだ進入禁止青嵐

青嵐若葉や青葉を見ると癒される気がする。パソコンを使いつつ窓外へ目を遣るとこの景色が見える。何の若木かは知らないがすっかり葉が整ってきた。今日は風が強く少しでも窓を開けると風が唸っているのが聞こえる。青嵐である。メーンストリートの自転車置き場はまだ仕上がっていない。　　自転車まだ進入禁止青嵐　最後までお読み頂き有り難う御座いました。　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月13日

コメント(0)

風受けて扇の如し花みづき

水木の花ミズキ科の落葉高木。枝が横に出て車輪状に拡がるのでクルマミズキの名もある。三戸の福泉寺の墓地の外れに水木が咲いていた。当日は曇っていたが海からの光に水木の花が燦めいていた。　　風受けて扇の如し花みづき　アメリカから来たハナミズキとは異なります　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月12日

コメント(0)

筍流し起重機の音煽りたり

筍流し私の近辺は昔からの家が多く、敷地に竹藪がある。筍を掘って門前で販売している。頼めばその場でも掘ってくれる。筍が至るところでにょきにょき生える頃に吹く風や雨を筍流しという。工期が迫っているのであろう、この雨の中マンションでは工事が行われていた。　　筍流し起重機の音煽りたり　　雨の中の仕事ご苦労さま　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月11日

コメント(0)

海見ゆる寺の常夏紅濃かり

常夏（とこなつ）ナデシコ科の一種で、草丈は低く、３０センチほどある。茎は直立して細長い葉が対生する。四季咲き。「常夏」の名は、花が夏から秋まで長期間咲き続けることを意味しているとみられる。海の見える寺に常夏が咲いていた。これからの長い夏が思われた。　　海見ゆる寺の常夏紅濃かり　朝は墓地から富士山が見えます　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月10日

コメント(0)

竹の皮心豊かに育ちたり

竹の皮脱ぐ孟宗竹。竹は地表へ顔を出すとぐんぐん伸びると言われている。そして成長の都度１枚ずつ皮を脱いでいく。竹の皮は今でも鯖寿司などの包みに使われている。子どもの頃は梅干しと紫蘇を竹の皮に包んで一カ所の穴から梅の汁を吸った。おやつのない時代のことであるが楽しい思い出である。今はおやつがあるが、心豊かといえるかどうか疑問である。　　竹の皮心豊かに育ちたり　竹林は今将にパワー全開中です　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月09日

コメント(0)

蘆花の墓椚の花の散り込みぬ

徳富蘆花夫妻の墓蘆花の墓へは母屋の敷地から一旦外へ出る。墓への道は折からの風に椚（くぬぎ）の花が散り敷いていた。墓の左前方に猫が長く伸びて眠っていた。余程熟睡していたのか私の気配に気づくことがなかったのは幸いであった。　　蘆花の墓椚の花の散り込みぬ　このところ風が強いですね　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月08日

コメント(0)

筍の伸び放題や蘆花旧居

筍（たけのこ）蘆花旧居の正門を入ると右手に竹林がある。竹林は今筍（たけのこ）が至るところににょきにょきと顔を出している。この竹はご覧のように孟宗竹である。　　筍の伸び放題や蘆花旧居　この辺りは粕谷の竹林で通っている　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月07日

コメント(2)

何はさて措はんかちの木の花を見に

ハンカチノキと花今朝のテレビの天気予報に芦花公園のハンカチの花が映し出されたので、これはチャンスと見に行くことにした。午前中はとりあえず病院へ。症状は少し改善されたがまだ、抗生物質の薬は飲み続けることとなった。ちょっと体が軽くなるとじっとしていられないのが私の長所。午後から公園と隣接している蘆花旧居へ行き蘆花の墓を拝しハンカチノキにたどり着いた。はんかちの花は今日の風ですべて散ってしまったので明日はもう見られない。　　何はさて措はんかちの木の花を見に　花はまん中の小さいの、白いのは包葉　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月06日

コメント(0)

ビニールのバケツに雑魚や子どもの日

野川野川大橋の架け替え工事で、アヒルが上流に行ったままであったが、工事がまだ終わらないにもかかわらずアヒルが小足立橋に戻ってきた。５月５日は子どもの日である。また、暦の上では立夏。今日も昨日に続き真夏日となった。小足立橋の下で近所の父と子がタモで何やらた掬っていた。野川には雑魚や川エビがいるので、成果があった様に見えた。　　見慣れたる家鴨戻りし立夏かな　　ビニールのバケツに雑魚や子どもの日　　　黄金週間何処かへ行きましたか　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月05日

コメント(0)

みどりの日草の青さに目を休め

野川沿いのサイクリングロードを自転車で親子連れが走り過ぎる。見ていて微笑ましい。野川沿いを歩いていると草いきれさえしてくる。それもそのはず、今日は夏日。私は目下食欲もなく、ビールも欲しくないので水で喉を潤している。　　みどりの日草の青さに目を休め　町なかがひっそりとして良い感じ　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月04日

コメント(0)

憲法記念日黒白しるき川の鳥

４月後半は京都へ行ったり、いろいろと忙しくおまけに先週から体調を崩し、野川沿いをゆっくり歩いていなかった。５月５日は立夏。川沿いの虎杖がもう１メートルまで伸び、鴉の豌豆が咲き、蘆も丈を伸ばしている。　　憲法記念日黒白しるき川の鳥　野川はすでに夕風が心地よい　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月03日

コメント(0)

川の鳥鳴いて八十八夜かな

旅から戻り野川を見ると気持ちが安らぐ。一筋の流れに育まれている草の緑、生きとし生きる小さな命に励まされながら人もまた生きている。夏も近づく八十八夜と歌われているように野川も夏がすぐそこまで来ている。　　川の鳥鳴いて八十八夜かな　　手抜きのブログ修正しました　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月02日

コメント(0)

張糸の形に和せり豆の花

畑の一角に豆の畑があった。豆の花が咲くといよいよ春も終わりに近い。一概に豆と言っても豌豆、空豆、枝豆、小豆に大豆と他種類であるが。私が播いた豆ではないので、此の豆が何であるかわからない。俳句では何の豆でも豆の花でとおる。　　張糸の形に和せり豆の花　　今日から５月あなたは何処かへ行きますか　　　　　　クリックしてね　　　　　　　　↓　　人気ブログランキングへ

2010年05月01日

コメント(2)