2024/04/19(金)02:05
Linuxシェルコマンド入門その2(ディレクトリ移動)
こんにちは(^^)/
今日もLinuxでシェルコマンドの紹介をしていきます。(Fedora Linuc39のMoscで書いています^^)
その1で指定したディレクトリの中の、ファイルやサブディレクトリを表示するコマンドを紹介しました。
そのときに何も引数を付けないと、今居るディレクトリ(カレントディレクトリ)の中の一覧を表示するとお伝えしましたが、ではカレントディレクトリを変更するにはどうしたら良いでしょうか?
ヒントはディレクトリを変更(チェンジ)をアルファベット2文字で表したコマンドです。
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答えは
cd
です!(^^)
英語でchange directoryの「c」と「d」を組み合わせて「cd」ということで、2文字なので覚えやすいですね。
ちなみに、私が数十年前に初めて使ったMSX-DOSにはディレクトリが無かったので、この「cd」というコマンドを覚えたのはその何年も後のことなのでした・・・(^^;)
では早速「cd /」と打ち込んで、ルートディレクトリに移動しましょう。
cdで移動した後「ls」をしていますが、lsの前の「$」の前に「/」と表示されてますね。
これは、今居るディレクトリが「/」だということを表しています。
「ls」してみると、前回「ls /」したのと同じ内容が表示されていますね。(^^)
ここに表示されているサブディレクトリに「cd」で移動できますので、実際に入ってみましょう。
こんどは「$」の前が「/home」になっていますね。
「/」の下の「home」ディレクトリに居るということになりますので、「ls」してみると「userland」というサブフォルダがあります。
今回もAndroidでLinuxのシェルが使える「UserLAnd」でスクリーンを撮っていますので「userland」というサブディレクトリがありますね。
「/home」ディレクトリの中には、一般ユーザーのホームディレクトリが配置されることが多いので、ユーザーがたくさんあると、ここにサブディレクトリが増えていきます。Linuxは自由なので、ホームディレクトリを「/home」の下じゃないところに置くことも出来ますが・・・(^^;)
ちなみにrootユーザーという管理者ユーザーのホームディレクトリは「/root」ですが、これは特別なユーザーなので特別にここをホームディレクトリにすることになっています。
(/homeの下は一般ユーザーが好きに使うディレクトリなので、容量が増えがちです。ですので、ここだけ別のディスクに保存したりすることが多いのですが、別のディスクを/homeに繋げたりするのはrootユーザーの権限で行うので、rootユーザーのホームディレクトリは/homeの中に置かないようになっています。)
それでは「userland」ディレクトリの中に入ってみましょう。
今度は「$」の前が「~」になっていますね。
ここに「userland」と表示されるのではないかと思ったあなたは素晴らしい推理力を持っていますが、これだけは例外として自分のホームディレクトリは「~」で表すということになっています。(^^;)
「pwd」という今居るディレクトリを表示するコマンドがありますので、こちらで見てみましょう。
「@」の前は、今ログインしているユーザー名になりますので、「userland」ユーザーで「~」は「/home/userland」だとわかりますね。
ちなみに「cd ~」とすると、どんなディレクトリにいても自分のホームディレクトリに戻れますが、省略して「cd」と打つだけでも自分のホームディレクトリに移動できますので覚えておくと便利です。(^^)
ここで「/」から「/home」へ移動したり「/home」から「/home/userland」に移動したりしましたが、これは「相対パス」での移動と言って、今居るディレクトリを基準して、そこから移動するときに使います。
パスというのはそこに辿りつく「道筋」のような意味で、例えば「/」から「cd home/userland」のように書くと、「home/userland」が「/」からの相対的なパス(今居る場所からの道筋)ということになります。(^^)
ちなみに、1つ上のディレクトリに移動するには、前回もちょっと説明しましたが「..」です。
試しに移動してみましょう。
「/home/userland」から「/home」に移動しましたね。(^^)
これで自由に移動できるようになりましたが、2つ上のディレクトリは「../..」、3つ上のディレクトリは「../../..」・・・と相対パスで移動するのは結構大変ですし、こんがらがってしまうこともあります。
これに対して、最初に「cd /」としてルートディレクトリに移動したのは、「絶対パス」での移動と言います。
自分がどこに居るか関係なく、先頭に「/」をつけてルートディレクトリからの道筋を全部を書くことを「絶対パス」と言いますので、これを使うとどこに居ても自由に移動できるようになります。
住所を「東京都中央区東日本橋3丁目」のように都道府県から全部書くのが「絶対パス」、例えば同じ中央区の人に「東日本橋3丁目です」という感じで今居る場所を基準に言うのが「相対パス」のイメージですね。
例えば「/var/log」という、各種プログラムを実行した記録が残っているディレクトリに移動してみましょう。
「/home」から「/var/log」に一瞬で移動できましたね。(^^)
このように先頭に「/」を付けると「絶対パス」、先頭に「/」を付けないと今居る場所からの「相対パス」になりますので、これを覚えておくと便利ですよ。
それでは、今回はこの辺で、また次回お会いしましょう。(^^)/
「Linuxシェルコマンド入門その1」へ
「Linuxシェルコマンド入門その3(管理者権限でシェル操作?)」へ
「つつみくんのLinux記その1」へ
P.S.
私が代表をしている会社のホームページへのリンクを貼っておきます。
まだ、Linux関係の情報があまり載っていませんが、業務ではかなりLinuxを使っています。
「うちの会社でもLinuxを使ってみたい」という方は「お問い合わせフォーム」からお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
会社のホームページにもLinux情報が載せられればと画策しております。(^^;)