:共依存A新聞より◆良かれと思うこと、相手のためになっているか?◆ 「共依存」という言葉が日本で使われ始めて約20年。 耳慣れてきた一方で誤解されている面もありそうだ。 頼り、頼られる関係は人間関係を豊かにするもので 少しも責められることではない。 問題なのは、愛情やケアという衣をまといながら 相手を弱らせ、自立の芽を摘んで支配していること。 「共に依存しあうこと」と「共依存」を別と考え、 共依存は依存ではなく支配と理解しなければいけない。 例1:ギャンブルにのめり込む夫に「私がいなければ この人はダメになる」と世話をやく妻 例2:アルコール依存の妻の面倒を必死でみる夫 例3:引きこもりや摂食障害の子供を持つ母 etc・・・ 相手の役に立つことに酔ってないか、 結果的に相手を弱らせ、現状から逃れられないように 支配していないか 自分で回復してゆく力を子供は持っている 支配をやめない限り、変化は生まれない 腕力に任せたり、大声で怒鳴ったりではなく 弱っている人を助けているように見えるため、 良かれと思ってきたことが、相手をもっと依存させることに つながっていることに当事者が気づいていない場合が多い。 これは家族間だけではなく、上司と部下、介護の現場でも起こりえること。 「あなたのため」が本当に相手のためになっているか、 一人で生きてゆく力を奪ってないか、 立ち止まって考えなければいけない。 |