『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
『あなたもいままでの10倍速く本が読める』(ポール・R・シーリィ 著, 神田 昌典 翻訳)フォレスト出版)を読んでみました。 この本屋でみたことがあります。 でも、このタイトルでは手に取る気はしませんでした。 勝間さんの『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』(ダイヤモンド社)などを読むと「フォトリーディング」ということばが良く出てきます。 そして参考資料にこの本があげられていました。★2つで。 講習を受けなくては無理とも書いてあったし、速読術とも書いてあったので、どうしようかなと迷いましたが、「フォトリーディング」はどういうものなのか、を知るために読んでみようと思いました。 「速読術」は今でも、通信教育に入っていますが、その昔、かなり流行りました。 私も講習を聞いたことがあります。 私には、とても無理だと思いました。 いまだに講座として続いているので、出来る人は確かにいるのだと思います。 『あなたもいままでの10倍速く本が読める』の中には、そのへんにある速読術とは違いますよ、といったことが書いてありますが、表紙に「速読術」と書いてあります。 読んでない本がたくさんあって、次々読みたい本が出てきて、それでして、先は短いし(高齢という意味で)、10倍までいかなくても、少しでも速く読めればいいな、という嫌らしい気持ちは持っています。 とにかく、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』を読んでみました。 「フォトリーディング」、できればとても素晴らしいことですが、まったくできないな、と思いました。 勝間効果もあるのだと、思います。ずいぶん売れているようです。 2001年に出て、私の購入した本は2008年7月で50刷になっています。 この本で「フォトリーディング」ができるようになった人ははたして何名いるのでしょう。 勝間さんも、本では理論としてはおもしろいがその習得はできないと思われたのでしょう、履修のためにセミナーを受講しています。 その体験記がネットに載っています。フォトリーディング体験記1・2です。 単に、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』を薦めている、ということではありません。(ちなみに、セミナーは11万円もするそうです)。 その体験記の中で、フォトリーディングに対しての5つの誤解をあげています。 その中の2つ。 誤解1-フォトリーディングをすれば、本の内容がすらすらーーーーと頭に入るようになると思っていた 実際-フォトリーディングは、「滑りをよくする」、すなわちなんとなく知っている、というデジャブ感をつけるためにやるものだった。 誤解4-フォトリーディングでは文章への読解力が飛躍的に上がるのかと思っていた。 実際-読解力そのものを上げるのではなく、「本はもっとテキトーに読んでも大丈夫なんだ」という考え方を教えてくれるものだった。 私が、この本から、学んだことは、読む前に、「目的を明確にする」ということです。 あてどのない、目的のない旅には出ないように! 目的をきちんと持てば、目に飛び込んでくるものがあるだろうと思います。