「立教セカンドステージ大学」
今日は、全国の大学が一般社会人の講座を開放している「公開講座」のフォーラムに無理に参加させてもらい、お話を聞いてきました。 午前10時30分から5時まで、お昼の食事休憩だけの、密度の高いフォーラムでした。 午前中は、立教大学が、50歳以上の人のために昨年、開講した「立教セカンドステージ大学」のことを立教大学 副総長の笠原清志氏がお話になりました。 この「立教セカンドステージ大学」には興味があって気にしていました。 立教大学は、従来の生涯学習制度が、若い人から高齢者まで、すべての年代を対象としていることの差別化をはかって、50歳以上という年齢制限をもうけて、開設しました。 目的としては、シニア層の「学び直し」と「再チャレンジ」のサポートにありました。 この構想が発表になると、約1,000件もの電話の問い合わせと資料請求があったそうです。 入学には試験があります。 試験といってもペーパーテストではありません。 一次試験と二次試験の2段階あり、一次は書類審査,二次は面接です。 一次試験は履歴書と課題エッセイ2500字以内に書くことです。課題エッセイのテーマは「志望理由を中心にこれまでの人生の振り返りとこれからの学び方」です。 費用はどまず、受験料は10,000円。 受講料 は 登録料80,000円 受講料 250,000円で合計330,000円です。 講義科目は前期で 必修科目1科目、ゼミナール1科目。 選択科目は12科目の中か ら5科目以上、上限なし。 なお 立教大学の学部学生向け教養科目から1科目受講することができます。 これが具体的な内容です。 最初は、160名の応募がありました。当初の定員予定は70名でした。 できるだけ多くの人に来てもらおうと、定員を100名にしたそうです。 「立教セカンドステージ大学」のホームページに今日のお話と同じことが出ていたので引用させてもらいます。 「年齢も50歳から84歳の方まで、学歴も高校卒から大学院卒まで、そして多様なキャリアと人生経験をもった約100名の方々が、今年の4月から立教大学のキャンパスで学ぶことになりました。授業は立教大学教授や著名人の講義だけではなく、すべての受講生がゼミナールに参加し、NPO・NGOへのインターンシップ、そしてフィールドワークや合宿も行い、共に語り、共に学び合うという全く新しいタイプの生涯学習の大学がスタートします。授業を担当する私達スタッフも、この新しい試みに多少の不安と大きな希望がいっぱい、といったところです。」 合宿にも90%の人が参加されたそうです。熱心です。 今年2年目に入りましたが、専攻科へ進まれたかたは、半数だったようです。 問題は、ここから社会活動にどう取り組むかです。 学んだことで、社会貢献する、それが、なかなか難しいようで、社会活動をするための援助をするサポート機関をつくられたようです。 立花隆さんはここで、自分史の講座を持っておられます。 NHKのアナウンサーの松平定知さんも教室を持っておられ、ここでは、朗読をされたり、テレビ番組の裏話をされたり、とても人気があるそうです。 面白いでしょうね。 それに、この「立教セカンドステージ大学」は、文部省認可ではありませんが、立教大学の構内の施設で行われるので、若い学生とも触れ合える機会があり、いい刺激を受けそうですね。 (この「立教セカンドステージ大学」がマスコミで話題になった時から、受講してみたいなと密かに思っていました。論文とか、無理かなと思っています)。 今の所、大学でこのようなシニア・団塊世代を対象にした公開講座の取り組みは、立教大学だけです。 でも、お聞きしていると、かなりの額の持ち出しだとかで、なかなか、簡単には、開設されそうにはありません。