働く母の三畳の雅な間

2006/08/08(火)22:05

私が月だったらいいのに

つや山頭火(30)

私が月だったらいいのに 私が産んだあのコらが、 夜の長さを夜の短さを 楽しんで惜しんで満たされたくて 足元の枷を振り払うように歩いている時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私を産んだあの両親が いくつも過ごした夜の中に 確かに娘の存在があったことを 夜の来訪の早さにふと思い出した時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私が愛してるあの人が 少し離れた距離の空の下で お互い今ナニをしているのかわかっているけど タバコを買う時洗濯を干す時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私が愛したあの人が もっと遠い距離の空の下で 思い出のロッカーに閉まった夜を 私がふと思い出す時あなたが ふと月を見上げたら 私が月だったらいいのに

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る